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http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10116069758.html から転載。 2008-07-14 08:19:16 原油価格の高騰が日本の漁業に深刻な影響を与えている。出漁船の燃料である重油がこの4年で2倍に跳ね上がり、特に今年に入ってからの値上がりには異常なものがある。燃料高騰によって打撃を受けた全国17の漁業団体は、危機を訴えるため明日(7月15日)、「一斉休漁」を行うことになっている。 日本漁業存亡の危機に直面して、JF全漁連参事・長屋信博さんは、次のように訴えている(7月13日付・「しんぶん赤旗」紙面から)。 ============================================= <15日に「一斉休漁」>日本漁業存亡の危機にあたって訴える/国が責任もち直接支援すべきです ― JF全漁連参事・長屋信博さん(しんぶん赤旗) 十七の漁業団体が十五日、漁業の危機を訴え「一斉休漁」します。全国で二十万隻が参加。燃油高騰を背景に、漁業は深刻な事態に直面しています。全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)の長屋信博参事に聞きました。 (阿曽隆) -------------------------------- 漁船などの燃料につかうA重油は、二〇〇三年から価格が上がり続けています。とくに今年に入ってからの高騰は異常で、1`gあたり六万八千九百円から十一万五千四百円まで急騰しています。もはや漁に出れば赤字、漁に出たくとも出られないという事態が全国で広く起こっています。 過去のオイルショックでは、魚価も上がり乗り切ることができました。しかし、今度の場合は魚価がどんどん下がっているなかでのダブルダメージ。船の速度を抑えるなど、漁師は節約の努力をしていますが、とても採算がとれるまでに追いつくものではありません。 漁業は、生産コストに占める燃油の割合が他の産業より高く、平均で三割、カツオやイカ釣りなどでは四割にものぼります。しかも競りによる入札が主となり、生産者が価格に転嫁しにくいという特徴があります。「採算がとれる燃油価格を保障してくれ」。これが漁業者の率直な叫びです。 一番問題なのは、投機筋の影響などで、今後どれだけ上がるのか分からないということです。1`g十三万円を超えると、約三割の漁業者は廃業する可能性があります。そうなれば生産量は今より四割落ち込みます。 若い有望な後継者が、こうした漁業に見切りをつけて廃業する例がすでに出始めていますが、これでは漁業界の屋台骨が揺らいでしまいます。 「一斉休漁」に踏み切ったのは、こうした危機的な実態を広く国民に理解してほしいという思いからです。いま日本の漁業が存続できるのかどうか、事態はそこまできています。 漁業を維持するための施策を国が責任をもって打つべきです。漁業者の生産意欲を後押しし、生業として成り立つように漁業経営体を直接的に支援する施策が必要です。 私たちは魚の末端価格を上げようというわけではありません。しかし、小売価格に占める漁業者の手取りは、24%にしかなりません。価格を決める主導権は大手スーパーが握っており、こうした流通業界にも協力を求めていきたい。 ============================================= 【関連ニュース】 すでに福岡漁連は7000人の全組合員が、燃油高騰による窮状を訴えるため、12日朝から「一斉休漁」を行った。 ⇒ 原油高の窮状訴え、福岡県漁連7000人が一斉休漁(読売新聞)
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<15日に「一斉休漁」>日本漁業存亡の危機にあたって訴える ― JF全漁連参事・長屋信博さん
テーマ:福田政権への批判など
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