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(回答先: 蟹工船ブームも背景に?共産党の新規党員9千人増加(読売新聞) 投稿者 gataro 日時 2008 年 7 月 12 日 19:53:12)
「蟹工船」は2008年に入って6月下旬までで40万部近く,この2カ月だけで
30万部以上売れている。読者層は,10代後半から40代後半までの働き盛り
が約80%を占めるが,特にフリーターやワーキングプア層が中心だという。
11日に共産党の志位和夫委員長は、このブームにあやかり、年内に新規
党員数2万人以上を目指す方針とのこと。
「(小林多喜二の)『蟹工船』が若者を中心にブームとなり、マルクスに関心
が集まり、テレビ局は『資本主義は限界か』という企画を立てる。共産党が
これまで体験したことのない新しい状況だ」と指摘。
しかし、一過性のブームに乗っかり、ウハウハしているだけのようで、いた
だけない。
それよりは、このように昔の社会的なプロレタリア文学も、脚光の浴びさせ
方によっては、多くの人に興味を持ってもらえる可能性が、あるのだという
事に、注目してもらいたい。
「蟹工船」だけではなく、まだまだ読んでもらえれば、火がつくような本が
実は眠っているのだと思う。
この本の作者の小林多喜二は、1903年生まれで、小樽高等商業学校
卒業後は北海道拓殖銀行(拓銀)に勤務。『蟹工船』を『戦旗』に発表し、
一躍プロレタリア文学の旗手として注目を集めた。
しかし、同時に特高警察からも要注意人物としてマークされ始める。
同年、『中央公論』に発表した『不在地主』が原因で銀行を解職された。
最後は、当時の特高警察の拷問で死んでいる。
特高警察は心臓麻痺と発表したが、翌日遺族に返された多喜二の遺体は、
全身が拷問によって異常にはれ上がり、特に下半身は内出血によりどす
黒くはれ上がっていた。
しかし、どこの病院も特高警察を恐れて遺体の解剖を断ったとの事。
死顔は日本共産党の機関紙『赤旗』(せっき)が掲載した。また同い歳で
同志の岡本唐貴により油絵で描きのこされている。
そのあたりの事情を描いた映画・小林多喜二(1974)を10代の頃に見て
いる。山本圭が小林多喜二を演じていた。
いっしょに見た姉は感動して泣いていた。私はあまりに映画の拷問シーン
が強烈過ぎて、感動の前に引いてしまっていた。
『何もそこまでリアルに拷問シーンを再現しなくてもいいのでは・・・』と
おもったものだ。
しかし、当時の特高警察の野蛮さと社会の閉鎖性、矛盾を表現する上で、
避けては通ることのできないシーンだったのだと、今なら思える。
サメ石・ちゃんねる 08年7月13日より
http://samech.web.fc2.com/dinform/shakai/s080713.html
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