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2008年07月12日
小泉構造改革ーもう一つの罪(その2)
私は昨日(11日)のブログで小泉構造改革のもう一つの罪として、なんでもかんでも改革が悪いという風潮を作り出す危険性がある事を書いた。
つまり本当の改革までつぶしてはならない。改革つぶしを目的にする連中に、小泉偽改革が利用されてはいけない、という事を書いた。
今日のブログでは、同様に、小泉改革と同義語のように語られる規制緩和について、規制緩和どころか、かえって規制強化が進んでいる、という話について書いて見たい。
12日の朝日新聞が規制強化の危険性を指摘した記事を掲載していた。
松村愛、竹中和正の二人の記者によるその記事の主張は次のとおりである。
・・・小泉政権が進めた規制緩和が「格差拡大」や「競争過熱」などのひずみを生んだ。その反発で規制強化の動きが急速に広がりつつある。
タクシー規制強化、日雇い派遣規制強化、有害サイト規制強化など、さきの通常国会で次々と「規制強化」法案が成立した。
それは本当に国民生活のために必要な規制強化なのか。
規制緩和の反動から、なんでも規制強化に走れば、経済活動を萎縮させるおそれがあるばかりか、国家権力の介入を強化させる事になる・・・
その通りだと思う。
規制強化の法案作りに励む官僚たちは、国民生活の為という名目の裏で、まちがいなく自分達の権限強化を狙っているのだ。
小泉偽改革の罪は重い。
官から民への合言葉は、官僚の権限を制限して、民間主導に委ねる事であった。
小泉首相もその事を考えていたと思う。
しかし、彼は官僚組織を敵にまわす事をおそれた。
三流官庁である郵政省を叩き、郵政民営化を行なえば、あとはまったくやる気をなくした。
偽改革のために、改革の目的である官僚組織の権限削減が、かえって権限強化に終わってしまったとすれば、それはほとんど冗談だ。
しかし、その冗談が今まさに行なわれようとしている。
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