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「CHANGE」最終回-小沢代表を無投票再選すべし-
城内みのるの「とことん信念」ブログ様、本ブログをご紹介くださり、誠にありがとうございました。国家国民のために信念を貫く城内様のような方こそ、日本の政治を担われるべきだといつも思っています。
「住職の独りごと」様、拙著『知られざる真実−勾留地にて−』について過分なお言葉をありがとうございました。住職様と私は同じ東京で同じ年に生を受けたとのこと。授かった縁(えにし)を大切にさせていただきたく思います。
「STAND ALONE CONPLEX」様、「うさぎのブログ」様、「○天照∞月読●」様、「生き抜く力」様、記事をご紹介くださり、ありがとうございます。心より感謝申し上げます。
政治プロパガンダ番組の疑いが濃厚のフジテレビ月9ドラマ「CHANGE」が最終回を迎える。視聴率競争を意識して、ライバル「ごくせん」の時間帯に高視聴率番組を重ねたのはフジテレビだけではなかったようにも見える。逆に月9に重ねられた強豪番組は極めて少なかった。「国策」番組として特別な取り扱いがなされているのかも知れない。
北海道洞爺湖サミットが終了して、政局夏の陣を迎える。早速、小池百合子元環境相が動いた。
「洞爺湖サミットから一夜明けた七月十日。あえてこの日を選び、「ポスト福田」政局の風を吹かせる仕掛けを虎視眈々と進めてきた女がいた。父・赳夫が果たせなかった夢の「サミット議長」にこぎつけた首相・福田康夫に水を差すように、である。
「『東京WOMEN大作戦』出版を祝う会」。ホテルニューオータニ「芙蓉の間Lの壇上に上がる主役は史上初の女性宰相へ意欲をみなぎらせる元防衛相・小池百合子だ。元少子化担当相・猪口邦子(比例東京ブロック)とエコノミスト出身の佐藤ゆかり(東京5区)の「小泉チルドレンL二人を従え、東京都の女性衆院議員トリオで共著を上梓。サミット翌日にぶつけてきた。(中略)
小池の「度胸と愛嬌」には、かねてより勝負師・小泉も大いに利用価値を見出している。前書きこそ逃げたが、帯に推薦文を寄せ、十日のパーティーでメーングストとして登壇する破格の対応も承諾した。」
(『文藝春秋2008年8月号』赤坂太郎「中川と前原が企む「危険なゲーム」より引用」
次期総選挙は日本の命運を分ける決戦の場になる。政権交代を実現し、「官僚主権構造」の日本を「CHANGE」できるか。国民の賢明さが問われる選挙になる。
既存の政治権力は、権力を維持するために総力を注いでいる。
昨年7月の参議院選挙では民主党が大勝し、参議院ではすでに野党が過半数を確保した。
4月27日の山口2区衆院補選でも自民党と民主党が総力戦を展開した結果、民主党が大勝した。6月8日の沖縄県議会選挙でも自民、民主の幹部が現地入りし、総力戦が展開されたが、野党が議会の過半数を確保した。
福田内閣の支持率はついに20%を割り込み、政党支持率でも民主党が自民党を押さえて第1位に躍り出た。次期総選挙で与野党が逆転すれば、政権交代が実現する。参議院選挙=ホップ、衆院補選・沖縄県議選=ステップ、次期総選挙=ジャンプ、で政権交代を実現できるのかどうか。
日本の政局は天下分け目の決戦の時に近付いている。
2006年年初、耐震構造計算偽装、ライブドア事件、BSE問題の3点セットに防衛施設庁汚職、皇室典範改正問題が重なり、小泉政権は窮地に追い込まれた。
しかし、前原誠司氏が率いる民主党は「偽メール」問題でつまずき、逆に民主党の危機を招いた。「ホップ・ステップ・肉離れ」(野田佳彦民主党議員の造語)を繰り返さないための、万全の準備が求められる。
自公政権は、与党に対する強い逆風を認識して、総力を結集し始めている。日本の政治制度は与党に独裁的な権力を付与し得る。小泉政権は利用できる権限、権力をすべて活用した。小泉独裁政治が猛威を振るったが、その政治手法は後継政権に引き継がれた。
参議院の決定を完全無視する福田政権の政治運営は「権力の濫用」そのものだが、マスメディアは政権与党を全面擁護する。「第一の権力」の地位を得ているマスメディアを支配し、政権与党は権力維持に総力をあげているのだ。
大同商事疑惑で責任を追及され予算委員会で答弁に立った朝倉啓太首相。首相は答弁中に急性発作頭位めまい症で倒れた。過労から回復した首相はテレビで国民に語りかける。(「CHANGE]最終回)
解散・総選挙が宣言されることになるのだが、いくつかのキーワードが提示される。
「あなたの1票が、政治を、この世の中を変えることができる」
「権力に一切執着せず、理想と信念に燃えて働く政治家がいる」
「官僚と呼ばれる人たちの中に、本当にこの国のことを考え、必死で働くひとたちがいる」
「熱く、強い気持ちがなければ政治はできない」
選挙プランナー兼官房長官の韮沢勝利は、
「なんたって俺は、総理大臣を決める総裁選を仕切った、日本でただ一人の選挙プランナーだから」と述べる。
キャッチコピーは『日本の政治を変える』
「CHANGE」最終回は7月14日に放送される。
郵政民営化選挙を正当化しようとする思惑が溢れているが、8月に創設される「脱藩官僚の会」、中川秀直氏を軸とする「上げ潮派」、小池百合子氏を中心とする女性議員・小泉チルドレン、が「CHANGE」の旗の下に集結しようとの企てが透けて見える。閣議のお茶入れ廃止が官僚機構に抵抗されるが、「無駄ゼロ政策」を後押しする設定である。
ここに橋下徹大阪府知事、東国原宮崎知事、石原東京知事、橋本大二郎元高知知事、などの知事勢力と、民主党の前原誠司氏を筆頭とする民主党の反小沢一郎代表勢力が合流する可能性がある。
背後には小泉純一郎元首相、飯島勲元秘書、竹中平蔵氏が蠢いている。すべては、既存の政治権力による権力を維持するための工作であると判断される。
小泉政権は官僚利権を根絶する権限を十分に持ちながら、最後まで官僚利権を死守した。破壊したのはすべての国民が安心して暮らすために必要不可欠なセーフティーネットだった。国民の生存権は根底から揺らぎ、弱肉強食を奨励する政策運営によって、人々の心の絆、連帯感は激しく毀損された。
巨大な利益が外国勢力に供与された。国民の幸福ではなく、極めて少数の利権に群がる勢力と外国勢力の利益が優先された。
ドラマのなかでは、ダム建設による八ツ島湾の漁業被害に対する損害賠償請求訴訟で、国が責任を認め、控訴を断念することが描かれた。6月27日に佐賀地方裁判所は、諫早湾干拓事業漁業被害訴訟に対して、国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防水門開放を国に命じる判決を下した。
国は責任を認めて控訴を断念すべきだったが、7月10日、国は控訴することを決定した。小泉政権が発足した2001年5月、マスメディアはハンセン氏病国家賠償訴訟を連日大々的に報道した。小泉政権は控訴を断念し、内閣支持率は急上昇した。
諫早湾漁業被害訴訟をマスメディアはほとんど報道しなかった。障害者が命懸けで国会前に座り込みを続けた「障害者自立支援法」の問題を、マスメディアはほとんど報道しなかった。要するに、ハンセン氏病訴訟のように、結果が政権支持につながる場合だけ過剰報道していることになる。初めから仕組まれた報道なのだ。
「脱藩官僚の会」、「上げ潮派」、「TPL(トーキョー・プロジェクツ・オブ・バイ・フォー・レディース)」、知事グループ、民主党反乱分子、を「CHANGE」で連結して、大衆人気を獲得しようとの企てが進行していることは間違いないように見える。
民主党の分断工作を全面援護しているのが、田原総一郎氏だ。同氏が出演する番組は、反小沢一郎氏色で染め抜かれている。田原氏の当面の最大のミッションは、民主党代表選挙を実施させることである。「VOICE2008年8月号」の同氏執筆記事「前原誠司の勇気に応えよ」は、偏向した民主党批判で埋め尽くされている。
民主党は小沢一郎氏を無投票で代表に選出しなければならない。総理総裁の座をめぐって抗争を繰り広げる自民党の総裁選挙と民主党の代表選挙はまったく意味が違う。民主党はいま、挙党一致で次期総選挙での勝利に向けて全精力を注がなければならない時期にある。
「党内民主主義を示す機会としての代表選挙を実施しないのは、民主党の非民主的な体質を表す」との口車に民主党は絶対に乗ってはならない。政策論議は党内で十分に行えばよい。総選挙を直前に控えて、党内対立を際立たせる代表選挙を大規模に行うことを誰よりも求めているのは、自公政権なのである。
前原氏は現在の民主党の主張よりも小泉元首相の主張が正しいと思うなら、自己の信念に沿って直ちに自民党に移籍すべきである。総選挙を間近に控えた現状で、民主党内対立を煽る行為は反党行為であり、民主党支持者、政権交代を希求する国民に対する背信行為である。
@弱肉強食奨励VSセーフティーネット重視
A官僚利権温存VS官僚利権根絶
B対米隷属外交VS独立自尊外交
これが、次期総選挙の対立軸である。
「CHANGE」の旗の下に政治新勢力が結集しても、それは、自民党別働隊の偽装された姿でしかない。選挙終了後は自民党と手を組むことが明白だ。
自民党と「CHANGE」偽装グループは、対立するように見せかけて、実はテーブルの下で手を握っている。「権力維持」という最重要の目標=堅いきずなでしっかりと結ばれているのだ。
飯島勲氏の言葉「敵を欺くにはまず味方を欺く。これ権謀術数の第一歩と心得よ」の意味を洞察しなければならない。
敵は民主党、味方は国民だ。国民は欺かれてはならない。「偽装」を看破して、日本を真の意味で「CHANGE」しなければならない。
「あなたの1票で、政治を、世の中を変えることができる」
『日本の政治を変える』ことがどうしても必要だ。
しかし、本当の「CHANGE」は政権交代によってしか実現しない。
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