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(回答先: 【YouTube】 音声情報「築地市場移転解説」（3分47秒） 投稿者 ヤマボウシ 日時 2008 年 7 月 11 日 03:59:49)
男の子「ただいまー！」
母親「おかえりなさい」
男の子「ねぇ、お母さん、こんなチラシもらったよ」
母親「あら、どれどれ…壊すな築地 7.12 東京大行進？ ああ、デモがあるのね」
男の子「デモってなぁに？ 築地がどうしたの？」
母親「今、築地には中央卸売市場っていう大きな市場があるでしょう？ あれをだいぶ離れたお台場のほうの 江東区豊洲に移転する、っていう計画があるのよ。デモというのは、それに反対です、ってみんなで声をあげることなの」
男の子「そうなんだ。ぼく、毎日学校行くときに前を通ってるのになぁ。でも、どうして引っ越しちゃうの？ つまんないなぁ、ぼく、魚清のおじさんと仲良しなのに」
母親「そうね、お引っ越しが決まったら寂しくなっちゃうわね。もともとは築地市場の設備が古くなったから建替える計画があったんだけど、それを石原都知事が豊洲に移転するという計画に変更したの」
男の子「豊洲にお引っ越しすると、いいことがあるの？」
母親「たしかに、土地は広いし、建物や設備は新しくなるわね。でも、問題があったのよ」
男の子「どういうこと？」
母親「移転先に決まった豊洲の土地は、人間の体に有害なベンゼンやシアン化合物、六価クロムなんかが大量に埋まっている汚染された土地だったの。ベンゼンが基準値の4万3千倍も見つかったりもしているのよ 」
男の子「えーっ、毒の埋まってる土地にお引っ越ししようとしてるの？」
母親「そうなの、しかも東京都は計画を強引に進めるために、汚染の事実を隠したり、数字を実際のものより小さく公表したりしていたのよ」
男の子「なんでそんなことするの？ 食べ物が毒になっちゃったら、どうするのさ？」
母親「築地は銀座に隣接している、とても便利な場所でしょう？ 安い埋立地を買って、そこに市場を移動させて、もともとの築地の土地を売って汐留みたいなビルを建てれば、たくさんお金が入ってくる人がいるわね」
男の子「えーっ、お金のために、ぼくたちに毒を食べろって言うの？」
母親「市場の関係者や近隣の人たちはそう思って、汚染地のきちんとした検査結果が出るまで、移転をしないように、もしも本当にひどく汚染されているなら移転はするべきじゃないって反対しているのよ」
男の子「当たり前だよ！ ぼく、毒入りのお魚なんて食べたくないもん」
母親「東京都が調査を依頼した専門家は、汚れた土地の上に2.5メートル の土を被せれば、汚染は防げるなんて言ってるわ。でも、それって、毒入りのおまんじゅうにきな粉をふりかけるようなものよね」
男の子「うわーっ、ひどいなぁ。ぼく、おまんじゅう大好きなのに…」
母親「そうよね。…よし、まーくん、お母さんと一緒に、デモに参加しようか！？」
男の子「うん、ぼく、行く！ おいしいお魚、食べたいもん！」
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