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http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10114787756.html 2008-07-10 14:03:53 冤罪を防ぐには徹頭徹尾、端から最後まで、全面可視化しかあり得ない。 ======================================== http://www.niigata-nippo.co.jp/editorial/index.asp?syasetsuNo=1404 取調室可視化 一部録画では危うさ残る(新潟日報 社説) 佐賀地裁が取り調べの一部を録画したDVDについて「供述の信用性の裏付けになるとみるのは困難」との判断を下した。 [新潟日報7月10日(木)] ======================================== 【関連エントリー】 <「裁判員制度」は取り調べの可視化を前提にすべし>裁判員に抵抗感72% 全国世論調査【中日新聞】 <望まれる取り調べの全面可視化>「踏み字」判決/強引な取り調べを断罪/「捜査の常軌」を築き直せ <日弁連は全面可視化署名を推進>最高検、取調べ全過程の録音・録画は拒否 日弁連反発【朝日新聞】 <日弁連>全過程可視化でウソの自白をさせない制度に!志布志事件機にシンポ/鹿児島市 「可視化」が冤罪を防ぐ 鹿児島・志布志事件/「踏み字」取り調べ被害者 川畑 幸夫さん 地裁所長襲撃、成人2人無罪確定へ 大阪高検が上告断念【朝日新聞】 警察の「自供させるまで取調室を出るな」とたたかうために取り調べの全面可視化を実現させよう。 代用監獄・踏み字…「志布志事件」映画化 23日試写会【朝日新聞】 <たたかって必ず再審を!>布川事件再審、14日に判断=40年前の強盗殺人−東京高裁【時事通信】
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<冤罪防止には全面可視化しかあり得ない>取調室可視化 一部録画では危うさ残る【新潟日報 社説】
テーマ:日本の司法
新潟日報社説では取り調べ可視化について「一部録画では危うさ残る」と一応しているが、現実には危うさが残るどころの話ではない。誘導と脅迫の取り調べであらかじめ自白を導いておいて、仕上げの段階だけを録画して一部可視化したなんてことに結局なるだけのことだから、だ。
密室ともいえる取調室をDVDなどで録画する可視化は、自白の信用性の担保や冤罪(えんざい)防止に大きな力となる。来年五月から裁判員制度が始まる。求められるのは分かりやすい裁判だ。
それには取り調べの可視化は欠かせない。だが、録画が恣意(しい)的に編集されるようなことがあれば、裁判員は誤った方向に導かれることになる。判決は可視化に投じた一石といえよう。
佐賀地裁は強盗殺人罪に問われた元会社員に、供述調書は信用できないとして、殺人罪だけを適用し判決を言い渡した。被告は公判で強盗目的の自供を翻していた。
検察側は自白の信用性を補強するために、二十五分間の取り調べ録画DVDを法廷で再生したが、裁判長は「限られた取り調べの状況を明らかにしただけ」と断じた。検察に求められたのは全過程の開示である。中途半端な録画では意味がないということだろう。
取り調べの可視化は、裁判員制度導入と軌を一にしている。これまでは自白調書の任意性をめぐって、検察側と弁護側との「水掛け論」が続き、裁判の長期化の一因とされていた。
裁判員裁判では迅速さが要求される。裁判の長期化は一般市民である裁判員に大きな負担を強いる。これでは国民の理解は得られない。裁判期間が短縮されなければ、裁判員制度の根幹が揺らぐことになる。
冤罪の続発も可視化に大きく道を開くものだった。二〇〇三年には選挙違反事件で、鹿児島県警が住民に「踏み字」などで自白を強要していた。密室での取り調べが「冤罪の温床」と指弾された。
そのため、検察庁は〇六年の東京地検を皮切りに、全国五十地検で部分録画を始めた。警察庁も本年度中に規模の大きな警察署で試行する方針だ。裁判員制度導入などに向けて、立件する側の態勢を整えようというものだ。
ただ、可視化の際の録画・録音を「調書の読み聞かせ部分など一部」とする警察、検察側と、「冤罪を防ぐためにも全過程が必要」とする日弁連の主張は大きく隔たっている。
佐賀地裁の判断は「短時間の映像では判断材料にならない」としたものだ。プロの裁判官は一部録画に拒否反応を示した。だが、裁判員の目にどう映るかは未知数である。
疑問が残る一部録画を裁判員制度に持ち込んでいいのだろうか。全過程の検証で長期化するのも問題だ。裁判員に誤った判断をさせないためにも、検察、弁護側とも工夫が求められよう。
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