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2008年07月09日
現実に何が起きているか、行なわれているか、を直視する、自分の頭で考える。
今回のサミットをどう評価するか、いくつかのメディアから問い合わせがあった。
いつもの事だけれど、誠意をもって思っていることを答えた。
しかし、それが正確に伝わっているか、その言葉が正しく書かれるか、そもそも私のコメントが取り上げられるか、それはわからない。
メディアは報道方針が決まっているのだ。それに合わなければ取り上げない。取り上げられたとしても、その発言をシナリオにそって脚色して報じる。
今回のサミットを大成功だったと書く報道はまずないであろう。濃淡はあるが批判的な報道になる。
しかし、私は今回のサミットがまったく無意味なサミットだったとこき下ろす報道に与しない。
そもそも今回のサミットは具体的な成果を期待するほうが無理なサミットであった。
それは福田総理の指導力がないとか、支持率の低い、たそがれの首脳ばかりが集まった、などという問題ではない。
直面する問題が大きすぎる上に、的が絞れなかった。その時点で結果は見えていた。
あえて言えば、議長国の日本が、その特権を生かして議題を絞り込み、達成すべき目標に向かって何かを成し遂げる、という戦略がなかった。責められるべきはその事であろう。
しかし、それとても無理だったに違いない。何しろ日本は米国に面と向かって批判的なことは何も言わない、言えない国になってしまっているからだ。すべてはここに帰着する。
米国のイラク攻撃に伴う政治的、経済的損失が米国を弱体させ、今日の世界に、そのつけが及んでいる事は、もはや心ある人は誰でも気づいている事だ。
しかし、その事が、サミットの議題にまったく上らない。まるでタブーのごとくだ。
それはあたかも、あの米国の間違ったイラク攻撃を止めさせる事が出来なかったサミットメンバー国が、自らの無力を恥じ入り、その現実から必死で目をそらせようとしているかのごとくである。
そんなサミットに成果を求めるほうが無理と言うものだ。
サミットが行なわれている最中に、カブール中心部のインド大使館前で自爆テロが起こり41人が死亡し、イスラマバード中心部の商店街で自爆テロがあり19人が死亡したと報じられた。イラクでは中部バクーバの市場で女性が自爆し9人死亡、12人が負傷した。
いずれも8日の新聞が伝えていた。
その米国は、ついに兵士が足らなくなって、知的障害者と知りながら借り出して戦地に向かわせている。偵察部隊に投入され、その兵士は判断力の欠如から、たちどころに犠牲になっている。7月9日号のニューズウィーク日本語版がその告発記事を書いている。おぞましい記事だ。
ここまで米国は狂ってしまっているのだ。
その米国を誰もがとめられないでいる。
無論、一般市民である我々は、米国を止められないどころか、その米国に従属する日本政府さえも正す事ができない。
ブッシュ大統領は正しいと絶叫してイラクに自衛隊を投入した小泉元首相を、今でも持ち上げる国民があまたいる国だ。
しかし、今何が起きているのか。世界で、そして日本で、権力者が何を行なおうとしているのか。それだけは、目を見開いて直視しなければならない。逃げてはならない。
それは誰にもできることだ。そして直視すれば、嫌でも自分なりの考えが思い浮かぶはずだ。
世の中はこれでいいのか。日本はこれでいいのか。
そう自分の頭で考える時が、始まりの時である。
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