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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000053-san-pol
【政論探求】「忘れない」は別れ言葉
7月1日8時0分配信 産経新聞
「忘れないというのは、男女間の別れ言葉じゃないか」。政治記者の大先輩からこんなメールが届いた。
北朝鮮のテロ支援国指定解除にあたって、ブッシュ米大統領は「拉致問題を決して忘れない」と述べた。その意味について、人生や政治の機微を知り尽くした超ベテラン記者の、きわめて分かりやすい解説である。
たしかに「キミのことは決して忘れない」というのは、男が女に言う決め台詞(ぜりふ)だ。女は男の不実を悟りながらも「ありがとう。あなたも元気で」などと涙ぐむ。
こうなるともう、「ど演歌」の世界である。これを国際政治を支配する米大統領に演じられてしまった。日本政治は「捨てられた女」そのものということになる。
もっとも、その「女」の側にも重大な背信行為があったのだから、大きな顔はできない。集団的自衛権の見直し問題である。
「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」は集団的自衛権の行使容認に踏み込むよう求めた報告書をまとめた。これを福田首相はいとも冷淡に扱い、お蔵入りさせた。
40ページほどの報告書を読むと、具体的な4類型を軸に、周到な言い回しでこれまでの政府解釈に風穴を開けようとした苦心のあとがうかがえる。
公海上で洋上給油など共同行動を取っているときに米艦への攻撃があった場合、自衛隊艦船は何もできない。米国に向けて発射されたミサイルを自衛隊が撃墜することも認められていない。
イラクのサマワに派遣されていた陸上自衛隊は、基地を護衛してくれる他国軍が攻撃されても応戦できない。だから、現地指揮官は個別的自衛権が使えるように「偵察目的で接近し、わざと巻き込まれる」ことを想定していた。
集団的自衛権の解釈見直しを求める報告書が出たのに放置するというのは、米側には、福田首相の「不誠実さ」として映るに違いない。ならば、米国としても「拉致棚上げ」で応答することになる。
洞爺湖サミットで両首脳は表向きには日米同盟の強化を確認し合うだろう。だが、別れた男女が久しぶりに邂逅(かいこう)したときのような、よそよそしさがにじむのではないか。(客員編集委員 花岡信昭)
*一部言い得ているかなと思う。米国ー福田首相ー集団的自衛権の解釈見直しを求める報告書。それを拉致問題とつなげるのは、どうでしょうか。
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