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2008年06月28日
米国の真意をアレコレ詮索してもはじまらない
なぜ米国はテロ指定解除を急いだのか、北朝鮮の核保有に譲歩したのか。
このことについての報道が氾濫している。そしてそれはこれからもメディアで様々な形で繰り返されるに違いない。
わけがわからない、という率直な意見から始まって、やれ「歴史に残る大統領になりたかった」、やれ「北朝鮮を中国から分断する作戦だ」、「やれ、中東のテロに核がわたらなければ米国はそれでいいのだ」、「東アジアにあらたな安保体制を作ろうとしているのだ」、など、など、挙句の果てに、「北朝鮮にはそもそも有効な核兵器など存在しない事を米国は知ってしまった」などという意見まで乱れ飛んでいる。
しかし、そんなことを詮索したところでほとんど意味はない。
米国は無責任な国だ。身勝手な国だ。それどころか、米国自身が何もわかっていないかもしれない。
米国と言う国は論理が通用しない国なのだ。権力者が全てを決める国なのだ。取り巻き連中はその権力者にすべて従う国なのだ。
それがイラク戦争であり北朝鮮外交なのだ。
あらゆる反対を押し切って、イラン攻撃までも行うかもしれない、そういう国なのである。
私がデトロイトの総領事であった頃、ゴルフ雑誌に興味深い記事を見つけたことがあった。
その記事は、世界のゴルフファンにアンケートをとった結果を比較していた記事だ。
質問の中に、「あなたは上司が不正をしたところを見てしまった時(たとえばスコアを過少申告したり、ボールを動かしたり)、上司に注意をしますか」、という質問があった。
「イエス」と答える比率はどこの国の国民が高かったか。
総じて開発途上国の国民のほうが高かった。日本はその中間ぐらいだった。
私がもっとも驚いたのは、最も低かったのが米国であったという事だ。
その答えが、「そんなことをして首をきられたら損だ。そんな馬鹿な事を誰がする」というものだった。
民主主義国家のチャンピオンである米国はまた、もっとも個人的つながりを重視するコネ社会だ。
気に入れば重用する。気にらなければ首にする。権力者に付き添って出世したければ不正にも目をつぶる。不正の命令にも従う。それがいやなら裏切ってたもとを分かつ。そして告発する。
ヒル次官補は前者の典型なのではないか。野心に動かされた凡庸な米国外交官なのではないか。
そんな米国に振り回されてきたのが日本なのだ。
米国の真意をアレコレ詮索するよりも、自主・自立の日本を取り戻すことが先決なのだ。
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