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http://www.amakiblog.com/archives/2008/06/26/#000964
2008年06月26日
どうした丹羽宇一郎、声が聞こえないぞ
私の手元に一枚の新聞の切抜きがある。6月16日付の毎日新聞「風知草」である。
山田孝男専門編集委員の手による「掃除屋・丹羽宇一郎の地方分権」と題する論説である。
その中で山田は、丹羽宇一郎のことを、80年代の行革の鬼・土光敏夫になぞらえて絶賛している。
いわく、総合商社・伊藤忠商事の会長でありながら現在も電車通勤をしている、
いわく、書店の次男に生まれた丹羽は大変な読書家で勉強を怠らない、
いわく、これと決めたら徹底する執念が非凡、 などなど。
その丹羽が政治に立ち入って、中央集権の岩盤をくだくと宣言して久しい。
安倍前首相に請われて地方分権改革委員会の委員長を引き受け、福田首相に第一次勧告案なるものを提出した。
「もっとまじめに仕事をしろ」などと官僚を叱り飛ばし、「改革に従わない者は辞めてもらう」などとメディアで勇ましい発言を繰り返して来た。
その言やよし。
民間人として功成り名を遂げたのだ。もはやこれ以上望むことはないだろう。ましてや第二の土光敏夫だと、山田にほめられているのだ。
請われて地方分権改革の仕事を引き受けたのだ。地方分権実現の有無が日本の将来を決めると信じて引き受けたのだ。 やるしかないだろう。覚悟を決めたのだろう。
そういう期待を抱いて、私は山田孝男専門編集委員のその記事を切り抜いて持っているのだ。
ところが26日の読売新聞では、改革の焦点の一つである「地方自治体固有の仕事」を「国が義務付け・格付けする」いまの慣例を廃止・縮小する提案に対し、中央官庁が応じた法案はわずか3%だけ、と報じている。
この事は、言い換えれば、丹羽提案のほとんど全てが官僚によって否定、無視されたということだ。
これに対する丹羽の反応がいまのところ全く聞こえてこない。
ここまで否定されて、丹羽が抗議の辞表を福田首相に叩き付けなければ、彼もまたただの引退したおいぼれ経済人でしかない。
私の期待は雲散霧消することになる。
山田専門編集委員の書いた風知草の記事の切抜きなど、もはやこれ以上手元に持っておく必要はなくなる。
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