★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK51 > 395.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.amakiblog.com/archives/2008/06/23/#000957
2008年06月23日
殺すな、盗むな、嘘をつくな
これは私の言葉ではないのであるが、人間社会が円滑に機能する要諦はこの三つであるという人がいる。
確かにそうだ。この三つが確保されていればそもそも政治など不要である。
逆に言えば政治の本質はこの三つが実現される社会を目指す事である。
このうち殺すな、盗むなは、さすがに明白な犯罪であるからやたらにそれが放置される事はない。
ところが嘘をつく、という事は、どういうわけかまかり通っている。
しかも政治家や官僚という公権力を握っている者の嘘が横行している。
ばれても謝罪すればよいといった軽い考えを為政者達がもち、国民も「嘘ぐらいはしかたがない」などと笑って見過ごしているのではないか。
その積み重ねが今日の日本国民の混迷に行き着いたのではないか。
たとえば外交である。
密約があってもないと嘘を言い続ける。
在日米軍はもはや日本を守るためにあるのではないのに、「米国に守ってもらえなくなればどうする」と国民をだまし続ける。
拉致問題だって、とうに米国は北朝鮮と妥協しているのに、そしてそれを日本は受け入れて追従しているのに、日本政府はテロ指定国解除をするなと釘をさしている、などと嘘をつく。
しかし、嘘をついているのはなにも外務官僚だけではない。およそあらゆる省庁が国民をだましてきたのだ。
23日の毎日新聞「政治を読む」の中に、医療改革の嘘に関する財務官僚の告白が掲載されていた。
中央公論3月号の中で、当時財務省から厚生労働省保険局の課長補佐として出向していた村上正泰氏が、「医療費削減ありき」だったと暴露していたのだ。
3000億円削減の目標が最初に設定され、そのために療養病床をどれだけ減らせばいいのか、というつじつまあわせをしたというのだ。
すべてこれである。
官僚が作った政策は、本心は別のところにあるのに、それを国民に説明する段階になると、すべてもっともらしい理由をならべた嘘になる。
そして官僚に振付けられた自公の政治家達が、その嘘を正当化する弁護に終始する。
年金問題もガソリン税問題も地方分権も何もかも、与野党の議論が平行線をたどるのは、すべて権力側が嘘をつくからだ。
嘘の上にたって、その嘘を正当化しようとするから、いつまでたっても議論が深まらず、政策が国民のためにならないのだ。
嘘をつくな、これがすべてである。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK51掲示板
フォローアップ: