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2008年06月19日
福田首相の対中外交は小泉靖国外交の否定である
日中間の懸案であった東シナ海共同開発問題がひとまず決着した。
この問題は5月初旬の胡錦涛主席の来日時に事実上合意されていたとはいえ、そして条約締結までになお協議を要する点があるとはいえ、これで日中間の大きな懸案の一つが解決した事は事実だ。
今回の合意の評価については、日本が譲歩し過ぎだとか、経済的メリットは少ないとか、批判的な見かたもある。
しかし、日中間に一つの大きな外交的進展が見られたことは間違いなく、日中間の関係が進展する事が悪いはずはない。
その証拠に、対中外交に日ごろ批判的な産経新聞や読売新聞を含め、すべての報道が総じて評価している。
今回の合意の陰に隠れてあまり大きく報じられていないが、政府は北京五輪開会式に福田首相が出席する方向で調整を始めたと各紙が書いていた。
これも大きな対中関係重視の福田首相のシグナルである。
思えば福田首相は就任から今日まで一貫して日中関係改善に腐心してきた。
年末の訪中から始まって5月の胡錦涛の来日、ギョーザ問題、チベット問題への対応、そして今回の北京五輪出席と東シナ海開発の合意である。
その対中外交を見ていると、右翼から言わせれば腰抜け媚中ということになる。
たしかにそう思えない言動もあった。
しかし、これは小泉元首相が無意味な対中喧嘩外交で壊してしまった日中関係を正常化するための、福田首相の決意なのだ。どのような批判も甘んじて受ける覚悟が福田首相にはあると見るべきだ。
そして胡錦涛主席もまたその福田首相の好意的な姿勢を認め、日中関係改善に意を払ってきた。
胡錦涛主席もまた、国内の政治的リスクを負いながら、譲歩し、日中関係の改善に努力しているのだ。
その評価は歴史が下すだろう。
しかし一つだけはっきりしている事は、この福田首相の対中外交は小泉元首相の対中外交の否定であるということだ。
泉元首相はパフォーマンスで威勢よく対中強硬外交を貫いた。それに惑わされた国民の支持を受けて、自分だけが格好をつけた。
その裏で、小泉元首相は国民や経済界の実利を損ねた。
不必要な喧嘩外交が長年培われた日中間の関係を壊した。
壊されたものは修復されなければならない。
それを福田首相はやる決意を示しているのだ。
福田首相は不人気だ。何をやってもたたかれる。自民党からも批判される。
それでも飄々としている。飄々としていながら、決断する。
気がついたら小泉元首相の間違いが、浮き彫りになってくる。
ひょっとして、福田首相はサミットが終われば自分の手で解散・総選挙を行うのではないか。
小泉元首相と違って、本気で自民党を壊そうとしているのではないか。
そう考えると、これもまた、福田首相は、自民党を壊すふりをして自分だけいい目をして逃げた小泉元首相を否定し、小泉郵政選挙の大勝を否定しようとしているのかもしれない、そう思えてくるのだ。
福田首相の対中外交を振り返ると、年末の訪中と胡錦涛たとえば餃子問題からはじまって、
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