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サイバンインコを激賞した鳩山法相だが、「死刑執行」の4回目の記者会見では「正義の実現のため、法の支配する国をしっかり守っていくために、粛々と死刑を執行した」と胸を張った。昨年12月から6カ月で13人、私が何度も書いてきたように「大量処刑時代」の幕があいて、ハト印のベルトコンベアは今日も3人を刑場の地下へと運んだ。鳩山大臣の支えは「死刑執行への国民世論の支持」である。内閣府の調査で81・4%が「場合によっては死刑もやむをえない」と答えているから、今後とも死刑執行を続けていくというのだ。 それなら、裁判員制度はどうだろうか。この鳩山大臣が入る「サイバンインコ」を見て、国民は胸をときめかすのだろうか。今年の3月に最高裁判所が発表した「裁判員に関する意識調査」によれば、裁判員裁判への参加意向について、驚くような結果が出ている。「参加したい4・4%」「参加してもよい 11・1%」で積極派は2割に満たない。「あまり参加したくないが義務なら参加せざるをえない 44・8%」「参加したくない 37・6%」「わからない 無回答 2%」という回答だ。なんと、国民の82・4%がイヤだと言っている。世論に重きを置くのであれば、裁判員制度についての国民の声を聞いて、来年5月の実施に順延するかどうかの判断をしなければならない段階にきたのではないか。 裁判員制度の忌避感情が高まってきたのは、2カ月に1回、鳩山サイバンインコ大臣が「シケシッコー」と鳴き続けていることと無縁ではあるまい。わずか3日間の審理で「有罪・無罪」のみならず、死刑か無期懲役かの判断も多数決でする。その評議内容は生涯の秘密として抱えていないと、刑事罰の対象となる。もし、裁判員となったあなたが、被告人は無実だと確信しても「多数決」で「有罪」と決まった後は、多数決の「死刑判決」決定プロセスの一員となる。 鳩山大臣は、大量処刑に多くの国民が拍手喝采して裁判員制度への参加意欲を高めると思っているのだろうか。私は、裁判員法の国会審議の時に国会の場におらず、政党に属する者として「衆参で全会一致」で成立した裁判員法の経過に、これまで慎重な姿勢で議論をしてきたつもりである。しかし、この国の刑事司法は「死刑なんかあたりまえ」「議論する余地もない」というムードが支配的で、冗談ではなく毎年50人を超える大量処刑国になるのを躊躇しない人たちが「集団的相互依存」で今日の動きを作り出している。 明日、「死刑と裁判員制度」を正面から問う質問主意書を提出することにした。 ----------------------------------------- |
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