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http://www.okinawatimes.co.jp/day/200806171300_01.html
2008年6月17日(火) 朝刊 1面
「グアム移転合意は失敗」/元太平洋司令官
【ホノルル】元米太平洋海兵隊司令官のヘンリー・スタックポール中将(退役)は十六日までに、米軍再編に伴う在沖米海兵隊のグアム移転について、訓練場の狭さや台風が多いこと、グアム―沖縄の遠隔運用に不可欠な高速輸送船の調達予算のめどが立たないことなどを理由に「移転合意は失敗だと思う」と懸念を示した。また、冷戦後の一九九三年に太平洋司令部が在沖米海兵隊兵力の半減計画を検討していたことも明らかにした。
ハワイ大学内の東西センターで本紙インタビューに応じた。同氏はグアム移転について「移動の問題だ。機動性が高い空軍、海軍が基地を置くのは問題ない。しかし、海兵隊は独自の輸送船をグアムに配備していない。移転は満足できない案だ」と語った。
日米再編協議の時期にホノルルの国防省系シンクタンク、アジア太平洋地域戦略研究所所長だった同氏は、太平洋司令部に沖縄問題で助言したり、対日交渉の担当者会議に出席したりする立場にあった。元在沖米軍四軍調整官でもあり、沖縄基地問題に精通する。
退役将軍の異論は、海兵隊内部にくすぶる不満を代弁したと受け止められる。
また、スタックポール氏によると、太平洋司令部は九三年に湾岸戦争時の兵力派遣を検証した結果、二万千人だった在沖米海兵隊を一万人の旅団レベルまで削減することが可能とする脅威対処リポートをまとめていた。当時、同氏は太平洋海兵隊司令官として部隊配備の適正化を検討していた。
今回の再編協議で同氏は「沖縄駐留が旅団規模なら運用に支障がなく、さまざまな事態に即応できる」と提言したという。海兵隊のグアム移転計画も旅団規模の運用を想定している。(屋良朝博記者、ハワイ東西センター客員研究員)
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