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2008年06月15日
小泉元首相の握手を拒否した中曽根元首相
14日の毎日新聞「近聞遠見」で岩見隆夫が、政治記者ならではのエピソードを書いていた。
6月9日の夕刻に東京・内幸町のプレスセンタービルで開かれた、カーティス米コロンビア大学教授の出版記念パーティの席での話である。
会場に先に着いていた中曽根元首相を見つけた小泉元首相が、腰をかがめ、右手を差し出して、
「どうも・・・」
と握手を求めた。
しかし、中曽根元首相は手を出さない。握手を拒んだのだ。
そこは瞬間芸にたけた小泉元首相のこと。すかさず、出した手をさっと上げて、挨拶のポーズをとり、その場をしのいだ。
このエピソードをわざわざ紹介した岩見隆夫は次のように解説してみせる。
すなわち、中曽根をして小泉の握手を拒んだ理由は二つあるという。
一つは2003年10月23日に、73歳の定年制をタテに小泉首が中曽根に引退を迫った事件だ。
「断じて了承できない。政治的テロだ」と怒った中曽根元首相を小泉首相は黙殺した。
それどころか、わざわざ街頭演説で、「80歳でも『まだまだ』と言う人がいる。困っちゃうんだな」と、叩きのめしている。
もう一つは05年11月、自民党の新憲法起草委員会の委員長を務めていた中曽根元首相が起草した案が、小泉首相の鶴の一声で捨てられ、別のものに替わっていたという事件である。
後藤田正晴元副総理が亡くなる少し前、「このままでは日本がおかしくなる」と言って、前文に聖徳太子17条憲法の「和をもって尊しとなす」の精神を是非とも入れてほしい、と中曽根に懇望したという。
これに応えて、中曽根は「和を尊び・・・」と前文に織り込んだ。
しかし、「和」は戦いを好む小泉イズムに合わないのだ。
「一回の相談もなく、(自分が)御聖断(を下すのだといわんばかりの)扱いをうけたことは・・・失礼も甚だしい」、と中曽根元首相は怒りを爆発させたという。
岩見隆夫は、このエピソードを紹介した「近聞遠見」を、次の言葉で締めくくっている。
・・・長老追放と「和」の否定は、小泉時代に作られた後期高齢者医療制度の非情と重なる。
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