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2008年06月10日
福田さん、今度のサミットは気楽におやりなさい
福田首相が9日記者会見をし、環境サミットの成功に強い意欲を示した。
それを聞いていて、そしてその後の記者の質問に対する福田首相の応答振りを聞いていて、私は、報道されている事とは反対に、福田首相は、サミットが終われば政権にこだわらないのではないか、解散・総選挙も含め政局は流動的に動くのではないか、という印象を持った。
そう思う明確な根拠はない。しかし、一つだけあげるとすれば、サミットの議長を無事乗り切りたいとする福田首相の強い思いを感じたからだ。
つまり、「サミットさへ無事に乗り切れば自分の責任は果たした」、「後は誰でもいいから日本の難局を乗り切れる人がやってくれればいい」、福田首相は、そう思っているのではないか。
福田首相からは、いつまでも総理の座にしがみつきたい、という思いは伝わってこないのだ。
それならば、私は福田首相に助言したい。
「思う存分サミット議長を楽しめばいい。気楽にやればいい。どうせサミットは、もはや形骸化した首脳の顔見世でしかない。ましてや今年のサミットは・・・」
あれは私が課長の時だったから1986年の東京サミットの時だったと思う。サミットが終わりかけていた時に、ホテルの控え室で外務次官がポロリと私に漏らした言葉が印象的だった。
「やれやれ、やっと無事に終わる。サミットなんて、内容よりも無事に終わりさえすればいいのだ。次に日本が議長国になる時は、自分はとっくに辞めているからどうでもいいのだけれど・・・」
そうなんですよ、福田さん。
サミットなんて内容などはどうでもいいのです。
特に今年のサミットは、まったくどうでもいい。
私がそう思うのは10日の読売新聞の「欧州 ブッシュ離れ」という記事を読んだからだ。
10日にスロベニアで開かれる米・欧州連合(EU)首脳会議を報じた読売新聞のその記事は、「洞爺湖サミットの焦点となる地球温暖化対策で米欧間の隔たりを埋める最後の機会となる首脳会議である」、と前置きした上で、EU側から聞こえてくる声は、「ブッシュ政権には、もはや主要政策で米議会を説得する力は残されていない。いくら交渉しても見返りは限定的」という冷ややかな情勢認識ばかりであるという。
また米ジョン・ホプキンズ大学のデービッド・キャレオ教授は、「米欧はイラク戦争を巡る対立でお互いに痛手を負った。これを教訓に、欧州はブッシュ政権との直接対立避け、静かに次期政権誕生を待つ姿勢に転じた」と指摘しているという。
欧州のブッシュ離れは着実に進んでいるのだう。そうだとすれば今度のサミットはブッシュの送別サミットでしかない。それ以上の何も期待できないという事だ。
それは日本の責任ではない。めぐり合わせだ。日本だけが張り切ったところでどうにもならない。
そうであればこんな気楽なものはない。
福田さん、洞爺湖サミットを成功させなくてはならない、と張り切る必要はない。
上手くいかなければどうしようと気を揉む必要はまったくない。
会議はどんな内容になろうとも、「成功だ!」と言っていればいいのだ。誰から何といわれようとも、会議は成功した、と繰り返していればよい。
気持ちよくサミット議長をつとめて、その後はきっぱりと政権を手放したらよい。それこそが福田首相の最大の功績になるのかも知れない。
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