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政治の失敗は明らか、国民がよく考えて投票しないせいなのか(JANJAN)
ミネヒロシ 2008/07/20
財政は実質的に破綻しています、厚生行政もデタラメばかり、教育行政も、農林水産も……。先進国最下位が日本の現実です。財政はさらに悪化しますから三等国入りもあるかも知れません。笑顔を保っているのは公務員のみとの主張も見られます。はたして、原因は選挙結果だけにあるのでしょうか?
原因についてはしばしば「国民がよく見て投票しないせいだ」と言われます。しかし、過去半世紀多くの選挙において、国民は全ての選択でダメな方のみを選択してきたのでしょうか。そのような事はあり得ないでしょう。
根本的な原因は、日本国憲法第43条が規定していると解されている「国会議員に自由委任」にあるのではないでしょうか。要するに、国民は、選んだ議員がどのような政治選択をしようとも一括して一任している」とされています。議員はどのような行為をとっても、例え公約の反対の決定をしようとも「国の為を思ってしていることだ」の一言で免責です。
さて、自由委任された<議員諸侯>は政治決定に際して、献金意志と役人の顔色を伺うこと、まさにこれこそが失政、破局の根本的原因と考えます。
しばしば「尾が犬を振る」と言われます。役人から見れば議員は書類を持って走り回る「お運びさん」であり、「いつ只の人」になるかも分らない人種と思っています。
そうした事から、嫌な議員であれば例え首相であっても「私の裁量権では無理」と言って横を向いてしまうのです。
資料を請求しても「ありませんでした」と言えば大抵は済むものです(叉はガセを出す)。こうして、政治の実態は役人の価値観の内部に掌握されてしまっているのです。
こうして国会議員になり数年もしないうちに「票につながらないのに役人の権益を損なうアクションなどするものではない」という確信が身に付くでしょう。
こうしたことは例え野党が政権を握ったとしても全く変わることはないでしょう。野党はこうした構造的問題を解決する提案を立党の柱とすべきなのですが、全くそうしたことはお考えではないようです。
今、国会には元役人が大勢おられます。彼等は立候補に際して役所から大変な恩を受けています。彼等が役人天国を何とかしようと考えるでしょうか。英国政治もこうした体質で苦しみ、元役人の立候補を制限するという荒料理をし、回復しました。
スイスの国民は幸福感は常に世界の一、二です。法を自分達で作っているという思いこそ政治意識を高めます。日本も役人立候補を規制したり国民投票(叉は並存政治)を多用すべきです。議案Aは自民に賛同し、議案Bは野党に賛同するなどというケースはしばしばあるのです。たった一票ではどうすることもできません。
野党は各論賛否よりも、こうした根本的な政治改革を提案すべきです。
でなければいつまで経っても政権の座に着くことはできないでしょう。
http://www.news.janjan.jp/government/0807/0807192298/1.php
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