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(回答先: 中村哲医師、アフガンの現状を語る(PJニュース:2007年05月13日) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 6 月 01 日 23:11:32)
http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/51989976.html
2008年05月06日00:05
中村哲医師とペシャワール会
先日届いた「ペシャワール会報No.95」で中村哲医師は、こう訴えています。
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みなさん、お元気でしょうか。
現地情勢は、アフガニスタン・パキスタン共に、まさに修羅場です。空爆、暗殺、反乱、100年に一度といわれる大旱魃と飢饉、外国軍の横暴、麻薬、強制送還しても減らない難民、述べれば暗い話ばかりです。かつて、「東洋平和のためならば、何で命が惜しかろう」という軍歌がありました。日本中で60年以上前に歌われました。現在、ここで進行していることは、その拡大版に過ぎません。「世界平和のために」、戦争しようというのです。ただし違うのは、自分の命は惜しいらしく、上空から爆弾を落としたり、未熟な軍隊が恐怖でやみくもに攻撃するので、罪のない犠牲者が増えるばかりです。
(中略)
さて、どうしても付け加えなくてはならないのが、「マドラサ」の建設で、現在シェイワ郡に用水路と並行して作られています。マドラサについては、少し説明が要ります。通常、「イスラム神学校」と訳され、「タリバーンの温床」として理解され、外国軍は支援どころか空爆の対象としたほどです。一昨年、国境付近で「80名のタリバーンを殺した」と米軍の発表がありました。何のことはない。死んだのは、全て年端もゆかぬ子供たちでした。住民たちの憤激に、後に「誤爆だ」とされましたが、日本では報道で取り上げられませんでした。
実態は、西側筋の伝えるものとかなり異なります。マドラサは、地域共同体の中心と言えるもので、これなしにイスラム社会は成り立ちません。イスラム僧を育成するだけでなく、図書館や寮を備え、恵まれない孤児や貧困家庭の子供に教育の機会を与えます。アフガニスタンがこれほどひどい状態なのに、いわゆる「ストリート・チルドレン」が少ない理由の1つがマドラサでしょう。
また、マドラサはモスクを併設し、「ジュンマ・プレイヤー(金曜礼拝)」に、地域全体の家長らが集まります。地域にとって大切な知らせや協議、敵との和解などは、ここで行われます。何も「テロリストの温床」ではなく、政治性がある訳ではありません。ここで学ぶ学童を「タリブ」と呼び、複数形が「タリバーン(神学生)」です。コーランの学習だけでなく、地理や数学などの一般教科も教えます。つまり、地域の文化センターであり、恵まれぬ子供たちの福祉機関であり、人々が協力する場所であり、地域を束ねる要なのです。運営は地域あげて行い、時々アフガン政府からの援助があるといいます。
(以下略)
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無知は偏見を生み、大きな悲劇を繰り返すことになる。
中村医師の粘り強い奮闘には頭が下がりますが、ときの忘れものもできる範囲での支援をと、「中村哲医師とペシャワール会を支援するチャリティ・オークション」をヤフーオークションを使って続けています。よろしくご協力ください。
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