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http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20080531ddm001070031000c.html
年配の方なら「サンマータイム」という呼び方を覚えておいでだろうか。戦後の1948年5月から始まった夏時間、つまりサマータイムのことだ。おそらく当時の占領軍の人たちの発音がそう聞こえたのだろう
▲日本では夏時刻法という法律で導入されたこの制度だが、その趣旨は本来の「デイライト・セービング・タイム」、つまり日光活用時間という言葉がよく示している。夏に限り標準時を1時間進めて仕事の能率を高め、日のあるうちから余暇を利用しようというわけである▲このアイデアを思いついたのはW・ウィレットというゴルフ好きの英国人だが、実現したのは燃料節約が迫られた第一次大戦下のドイツと英国だった。日本の場合は占領下の導入だったが、国民の評判はさんざん、占領終結と共に廃止される
▲そのサマータイム復活の動きが高まったのは、地球温暖化防止に向けた省エネルギー効果を見込んでのことだ。世界で七十数カ国が導入し、先進国で実施していないのは日本と韓国だけといわれる。身近なところから生活スタイルを見直すきっかけになることも期待されている
▲一方、戦後のサマータイムへの主な不満は「残業が増えた」「遅寝早起きで睡眠不足になった」というものだった。サービス残業や睡眠障害が話題になる今日も同じような懸念は出てくる。また高温多湿の夏では省エネ効果を疑問視する声もある
▲サマータイム導入を目指す議員連盟は10年実施を盛り込んだ法案を来週にも国会提出する。なにしろ国民一人一人の寝起きにまでかかわる法だ。天から降ったサンマータイムとは違い、今度は論議を踏まえた合意形成が試される。
毎日新聞 2008年5月31日 東京朝刊
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