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絶句!武藤敏郎、日銀副総裁就任の裏ワザ
5月31日10時1分配信 日刊ゲンダイ
国会の同意が得られず、日銀副総裁を決められないままの福田首相。てっきり諦めたのかと思ったら、とんでもなかった。裏ワザを使って財務省OBを就任させるつもりだという。
福田首相は武藤敏郎、田波耕治、渡辺博史……と次々に財務省OBを日銀総裁や副総裁に提示したが、すべて民主党に蹴られた。この先も民主党が財務省OBに同意することはあり得ない。
そこで福田首相が密かに考えているのが、国会の同意を必要としない“抜け穴”だという。
「日銀の役員は、日銀法23条に従って決められます。23条1項には『両議院の同意を得て……』と書かれている。しかし、5項には『国会の閉会または衆議院の解散のために両議院の同意を得ることができないときは、内閣は、第1項の規定にかかわらず、総裁、副総裁を任命することができる』と記されている。要するに、通常国会が6月15日に閉会したら、福田首相は勝手に副総裁を決められるのです」(日銀事情通)
本来、第5項は国会閉会中に総裁や副総裁が急死した場合に備えて用意されたものだ。しかし、福田首相は早ければ閉会直後の6月16日、電撃的に武藤敏郎を副総裁に任命するつもりだという。 国会閉会中に任命された総裁、副総裁は、任命後最初の国会で同意を得る必要がある。しかし、次の国会はどんなに早くても秋の臨時国会。福田首相は、いったん副総裁に就任させて既成事実化させてしまえば、民主党も不同意にできないと計算しているらしい。確かに、大きなミスがない限り、3カ月も副総裁として働いた人物をクビにするのは難しい。
それにしても驚くのは、福田首相の財務省OBに対する異常なこだわりである。
「首相は大蔵省出身だった父親・赳夫に強いコンプレックスを持っています。財務官僚が日本で一番優秀だと信じ込んでいる。政権運営も財務官僚の言いなりです。なにより、政権を支えてもらうためには、財務省を重用するしかないと考えているのでしょう」(政界事情通)
こんな姑息なやり方が許されるのか。
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