★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK50 > 412.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.kinyobi.co.jp/KTools/hensyu_pt?v=vol703
<一筆不乱212> 平日の午後でも乗客の絶えることがない、あるJR駅。たまたまホームの乗降口に近い車両に乗っていたので、降りる人のため、いったん車外に出た。さて乗り込もうとしたところ、ドアが突然、閉まりだした。あわてて両腕を差し込み、何とか滑り込んだ。私以外にも何人かが”被害”に遭いそうになった。運転手さんがほんの10秒もまってくれればすむ話しだった。 10年以上前だが、初めてソウルの地下鉄を利用してびっくりした。何人ホームに並んでいようが、時間がきたらとにかくドアを閉めてしまうのだ。「いやはや忙しい国だ」と思ったが、そのころのソウルに負けず劣らず、今の東京もせわしない。いや、東京には限らないのかもしれない。 知り合いのJR職員が尼崎事故の後、ぽつりと呟いた。「少しでも運行が遅れたら、直ちに減点ですから……」。これを聞いたとき、改めて国鉄が私企業になったことを実感した。企業論理からいえば、効率化とそれによる利益拡大がすべてに優先する。JRにとっては「時刻表通りの運行」が大前提であり、機械的に「正常運行」を遵守することがすべての職員に強制される。 国鉄民営化の一断面は、職員の機械化だ。確かに公務員はさまざまな意味で「守られている」。中には、それをいいことにさぼる人間もいるだろう。しかし、かような人間は多数ではない。21年前、産経新聞や読売新聞は「国労組合員がいかに堕落しているか」を徹底的にキャンペーンした。だが、ほとんどがデマと歪曲だったことは、本誌今週号で山口正紀氏が指摘している通りだ。 |
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK50掲示板
フォローアップ: