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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080521-00000002-jct-soci
内閣支持率の低迷が続き「ポスト福田」が取りざたされるなか、永田町に「閣僚名簿」が出回っている。「総理大臣」は小池百合子衆院議員。小池氏が首相の座を狙って始動し始めたことは国会周辺では「常識」とされるほどだ。この名簿もいわゆる「怪文書」の類なのだが、「内部事情に精通している人間が作ったとしか考えられない」(事情通)こともあり、「天下取りの布石」との見方が広がっている。
■中川秀直・元自民党幹事長は「副総理」
「閣僚名簿」に名を連ねているのは全部で23人。小池氏が所属している町村派(清和政策研究会)の重鎮、中川秀直・元自民党幹事長は「副総理」とされている。小池氏の応援団長といってもいい同派出身の小泉純一郎元首相は「最高相談役名誉顧問」なるポストに収まっている。「名誉相談役顧問」は、小泉氏との「密会」が報じられた細川護煕元首相。政界再編を見越しているのか、「総務大臣・前原誠司」「国土交通大臣・岡田克也」といった、民主党主要メンバーの名前も、相当数登場する。それ以外には、「北朝鮮担当大臣・山崎拓」「マスコミ担当特命大臣・丸川珠代」といった組み合わせが目を引く。
ある財界首脳はこの「閣僚名簿」を見て「これ(小池首相)はあり得るよ。怪文書とはいえないくらい内部事情に精通している」と指摘。その背景として、政界関係者の間では、小泉氏が
「このまま解散総選挙を迎えても、小泉チルドレンは全滅してしまう。せめて半数の50人くらいは当選させたい。誰を頭にして戦えば勝てるかを考えると、小池氏しかいない」
といった危機感を持っているのではないか、との憶測が広がっている。
前出の財界首脳によると、小泉氏は小池氏、三木谷浩史・楽天社長、前原氏らを誘って定期会合を設けているといい、この動きをサポートしているのが中川氏だとされる。中川氏は女性スキャンダルで官房長官を辞任したという経緯があるため、「清和会(町村派)で選挙に勝てるのは女性の小池氏しかいない」ということのようだ。
■「メッセージをいつ、どのように発すればいいかと」
小池氏をめぐっては、4月9日に、小泉元首相や前原誠司・民主党副代表ら十数人と会食したことが明らかになっており、この席で、小泉氏が小池・前原両氏を名指しして
「ここに首相候補が2人もいる。面白いことになるかも知れない」
と述べたとされ、政界に波紋が広がった。
さらに、5月1日には、東京を地盤とする小泉チルドレンの猪口邦子元少子化担当相と佐藤ゆかり衆院議員を引き連れて、「TPL」なるユニットの結成も発表。6月下旬には共著「東京女子大作戦」(小学館)を出版、それぞれの得意分野で政策提言を行うという。これも「天下取りを狙っての布石」との見方も少なくない。
小池氏自身も、思わせぶりな発言を繰り返している。例えば「アエラ」08年5月19日号のインタビューでは、著書「女子の本懐」を出版するタイミングについて聞かれると
「私はやっぱり政治家ですから、メッセージをいつ、どのように発すればいいかということは常に考えてますね」
と応じ、「小池さんは機を見るのに長けていると言われている」と水を向けられると、
「いやいや。だけど政治家が機を見ないでどうするんですか」
と、「機を見る」「タイミング」といった類の言葉に敏感に反応している様子だ。
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