★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK50 > 206.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C04277.HTML
2008.5.13(その1)
森田実の言わねばならぬ【324】
平和・自立・調和の日本をつくるために[319]
5月11日(日)夜(21:00-22:30)NHKスペシャル「緊急報告・社会保障が危ない」を見ながら考えたこと――憲法第二五条の空洞化。戦後60年間われわれ日本人は何をしてきたのか。小泉構造改革の罪。財務省による日本破壊。そしてアメリカ政府の日本使い捨て
「@すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。A国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」(憲法第二五条)
--------------------------------------------------------------------------------
5月11日(日)夜9時から10時30分までNHKスペシャル「緊急報告・社会保障が危ない」を見ている間、五つのことを思った。
一つは上記に引用した憲法第二五条の文言である。1947(昭和22)年5月3日に施行された日本国憲法のこの一文は、憲法第九条とともに私の頭の中に刻み込まれた言葉である。この憲法第二五条が空文化し守られていない現実を見せつけられたのである。
二つは、われわれ日本人は戦後63年、日本国憲法が施行されてから61年間、一体何をしてきたのか、こんな悲惨な社会のために働いてきたのか――という慚愧の思いだった。この7年間、日本社会は坂を転げ落ちるように堕落した。この時代への怒りでもある。
三つは、小泉構造改革の犯罪的性格のことである。日本社会の急激な衰退が小泉構造改革によって惹き起こされたことは、大多数の日本人がわかっていることだが、しかし、大多数の日本国民は、これほどひどいことをした小泉純一郎元首相を批判しようとしない。とくにマスコミは小泉政治を批判しない。この甘さが日本国民自身を不幸にしているのではないか、という思いだった。小泉元首相はいまだにマスコミの寵児である。われわれ国民は、小泉構造改革によって日本国民が不幸にされたという事実を認めなければならない。小泉政治を否定することなしに、われわれ日本人は前へ進むことができないのに、大多数の国民は小泉元首相に対して寛大すぎる。この甘さを克服しないと日本の未来は危ない。
四つは、このNHKスペシャルを見た感想を財務省のエリート官僚に聞いてみたいと思った。財務省は財政至上主義に立って縮小均衡主義の経済政策を推進してきた。その結果がいまの悲惨な事態である。これをどう思っているのか、機会があったら心境を率直に聞いてみたい。うまくいったと喜んでいるのか、失敗したと思っているのか、と。
五つは、小泉構造改革の真の推進者のアメリカ政府とくに対日政策関係者が、このNHKスペシャルを見ていたとすれば、どう感じたか。これも聞いてみたいと思った。
5月11日朝刊のテレビ欄には、このNHKスペシャル「緊急報告・社会保障が危ない」のあとに次のように番組内容が記されていた――「健康保険が使えず死者続出▽リストラされて知る危うい身▽おひとりさまの老後を誰が支える▽貧困の連鎖を断て」。この番組をつくり放送したNHKのスタッフに「ありがとう! よくやった!」と言いたい。今後もこういう企画をつづけてほしい。ここにNHKの社会的役割があると思う。
■関連投稿
再放送のお知らせ【NHK:セーフティーネット・クライシス〜日本の社会保障が危ない〜】
http://www.asyura2.com/08/senkyo50/msg/168.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 5 月 12 日
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK50掲示板
フォローアップ: