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(感想)
自由民主党の先生方や官僚の先生や財界の先生方、若い人たちがなんと、蟹工船を読んでいるそうです。
戦後の55年体制が労働組合を潰し、企業内組合で、利益を追求した結果、派遣社員やフリーターや契約社員が流行るようになりました。それは1985年くらいから始まりました。その頃は、○金、○貧とか、流行しましたが、バブルがはじけて仕事に就けない中学生、高校生、大学生がたくさんいました。自動的にふりーたーになりました。そんな人たちももう40代になっていますが、彼らは最も組織や労働組合を嫌った世代でした。
こんな彼らが今なんと、なんと、あの暗い時代の蟹工船の様相を文学で読んでいるそうです。
理由は「04年に大学を卒業したが就職難。1年後に正社員の経理職を見つけ、残業代ゼロで忙しい日には15時間働いた。だが、上司に命じられた伝票の改ざんを拒むと即日解雇され、10カ月で追い出された。」とか、
「会社の隣の席で働くのは別の派遣会社から来たライバル。私たちの世代にとっては、だれが敵かもよくわからないんです」だそうです。ネットカフェで生活をしている人たちがいるそうです。
こんな調子では、日本経済が破綻したら、友食いですね。犯罪が多発しますね。日本の社会で何か大きな変化が起きようとしているようですね。政治家、官僚、財界の方々は大丈夫ですか?私は抗議しているのではないのです。政治家、官僚、財界の方々がやったことが彼らの土台を毀そうとしていることを言いたいのです。これは暴動になりますね。閣僚の方は事例研究をしたほうがいいですね。
戦後55年体制は腐敗していて、検事や、裁判官、公安調査庁の最高ポストが利権を求めて、北朝鮮総連の保護育成と称して、土地売買に絡んでいたこともありました。日本の官僚機構は国民のためにあるのではなく、天下りや企業や業界のために働くのが本質です。その最たるものが、公安調査庁のキャリアが北朝鮮総連の土地と建物の売買に絡んで、彼らの守ってあげた所が全てを語っています。北朝鮮の総連のポストを求めて、彼らにお金を工面してあげないと行けませんね。
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今、若者にウケる「蟹工船」 貧困に負けぬ強さが魅力? 2008年05月13日10時43分
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200805120295.html
作家小林多喜二の代表作「蟹工船」の売れ行きが好調だ。若い世代を中心に人気を呼び、コーナーを特設する書店も相次ぐ。凍える洋上で過酷なカニ漁や加工作業を強いられる男たちが、暴力的な監督に団結して立ち向かう昭和初期のプロレタリア文学。いまなぜ読まれるのか。
ずらりと並んだ「蟹工船」=東京都千代田区の丸善丸の内本店、東川哲也撮影
東京都中野区の山口さなえさん(26)は昨年夏、「おい、地獄さ行(え)ぐんだで!」で始まる「蟹工船」を書店で見つけて読んでみた。「小説の労働者は、一緒に共通の敵に立ち向かえてうらやましい」と感じたという。
04年に大学を卒業したが就職難。1年後に正社員の経理職を見つけ、残業代ゼロで忙しい日には15時間働いた。だが、上司に命じられた伝票の改ざんを拒むと即日解雇され、10カ月で追い出された。
「会社の隣の席で働くのは別の派遣会社から来たライバル。私たちの世代にとっては、だれが敵かもよくわからないんです」
「蟹工船」が発表されたのは1929(昭和4)年。小林多喜二は4年後の33年2月20日に、東京・築地警察署で拷問されて絶命した。没後75年の今年は各地で催しが開かれ、山口さんは多喜二の母校・小樽商科大(旧・小樽高商)などが募集したエッセーコンテストで今年1月、大賞に選ばれた。
東京・JR上野駅構内の「ブックエキスプレス ディラ上野店」は多喜二の命日に先駆け、2月初めに話題書コーナーに「蟹工船」の文庫を並べた。就職氷河期で苦労した文庫担当の長谷川仁美さん(28)が「同世代の共感を呼ぶのでは」と企画した。週に100冊近く売れ、文庫売り上げのベスト3に入っている。当初は年配の男性客が多かったが、20〜30代が増えたという。
東京・丸の内の丸善丸の内本店は3月末にコーナーを設け、これまでに約230冊売れた。
東京・神田の三省堂神保町本店で文庫を担当する山名景子さん(29)は最近、自分でも読み返してみた。中学生のころは暗い話と思ったが、団結して状況を変えようとする男たちの明るさと強さにひかれた。「私たちならばあきらめるかも。蟹工船で働く人たちは偉いですよね」と話す。
「蟹工船」は複数の出版社から小説や漫画版が出ている。このうち新潮社は4月、文庫の「蟹工船・党生活者」を例年より2千部多い7千部刷ったが足りず、さらに5万部増刷することにした。新潮社の担当者は「活字離れが指摘される世代がこれほど読んでくれるとは」と驚いている。(林恒樹)
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