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(回答先: 【防衛利権 蜜月の構図】防衛利権<中> 金丸「日戦研」の衰退(中日新聞) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 5 月 12 日 09:30:19)
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/ntok0011/list/200804/CK2008042102005410.html
【防衛利権 蜜月の構図】
防衛利権<下> 装備調達 水増し横行
2008年4月21日
数年前のこと、ある商社が航空自衛隊へ偵察機カメラの交換レンズを納入することになった。だが、同じ型のレンズは既に生産中止で、商社はヨーロッパで見つけた約500万円の中古レンズを納入することにした。
自衛隊はこうした装備品を購入する際、常に工場出荷直後であることを示す「ファクトリー・ニュー」と呼ばれる保証書を求めてくる。この商社はどうしたのか。別の商社の幹部が打ち明ける。
「保証書を偽造したんだ。自衛隊だってレンズがこないと困るから黙認した」。納入価格は10倍の約5000万円に。「自衛隊が新品を欲しがる以上、新品の値段になる。水増し? それは保証書代だ」
防衛省汚職がきっかけとなった同省の調査で、商社の水増し請求疑惑は、元専務宮崎元伸被告(69)=贈賄罪で起訴=のいた山田洋行で計12件、約2億5000万円に上った。現役社員が証言する。
「防衛省に提出する書類はコピーでもいいので、修正液や切り張りで何とでも偽造できる。水増しは防衛商社の日常業務だ」
実際、同社以外にも水増し請求が相次いで発覚した。背景に、防衛省や自衛隊の装備品調達システムの問題を指摘する声も多い。
まず担当者に海外メーカーの英文資料を読みこなす能力はなく、装備品の海外での流通状況を独自に調べることもできない。発注書を業者に作成させることさえあるという。
「資料代や調査費用はこっち持ち。だから納入時に水増しして回収する」と商社幹部。なぜこのような不正ななれ合いがまかり通ってきたのか。
「装備品取引は売る方も買う方もほかに相手がいない閉じた世界」と元防衛局長。調達業務の経験がある元空自隊員は「われわれは装備品を造れない。だから業者と密着して仕事をしろと、上官に言われてきた」と話す。
その結果、2005年度で全体の99%、約1兆8200億円が不透明な随意契約で行われた。その見返りが天下りだ。02年度からの5年間の契約金額が約1兆4200億円の三菱重工に28人、約6700億円の川崎重工に13人と、巨額の受注実績を誇る企業に多くの防衛省・自衛隊OBが在籍する。
元大手重工の幹部は「(OBによる防衛省への)働き掛けは必要ない。こういうものを欲しがっていると教えてくれるだけでも、立派な貢献」と言う。
山田洋行には13人のOBがいたが、それでも取引額は5年間で計約174億円と、契約実績上位20社に入らない。上位に並ぶのは大物OBが多く在籍する大手重工や電機メーカーなど。防衛利権の果てしない広がりがここにある。
(東京社会部・大村歩、沢田敦が担当しました)
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