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A:フリー・チベット! フリー・チベット!
N:うるせえなあ。確かに中国政府によるチベット人弾圧は問題だけど、もう少し穏当な抗議の仕方があるだろ。だいたい中国の主席が来日してるんだぜ。
A:故・錦濤サンね。
N:勝手に故人にするんじゃねえよ。ところで6日に来日したその胡錦濤サンだけど、政府は日中友好を演出して大歓迎していたな。
A:チベットやウイグル自治区の問題も考慮してほしいよね。ところでウイグル自治区ってどこ?
N:知らないクセに文句言うな。山口2区の隣だよ。そんなことより、胡主席の宿泊先は赤坂見附にあるホテル・ニューオータニなんだってな。
A:ふーん。迎賓館じゃないんだ?
N:中国首脳の定宿は昔からニューオータニと決っているらしいぜ。
A:プリンスホテルじゃなくて良かったね。
N:あいつらは右翼の言いなりだからな。それと7日には、天皇皇后両陛下の主催による宮中晩餐会が開かれた。
A:豪華なメニューが話題になっていたね。
N:ツバメの巣のスープ、スズキのシャンパン蒸し、オマールエビのサフランライス添え、羊モモ肉のロースト、
A:冷凍ギョーザ、段ボール肉まん、デザートは「やっくんの貧乏くじまんじゅう」。
N:そんなもん出るわけないだろ。それから翌日の8日に早稲田大学を訪れた胡主席は、学生らを前に大隈講堂で講演を行った。
A:その後は、柔道の柔チャンと乱取り稽古を行った。
N:違うだろ。卓球の愛チャンとのピンポン対決だよ。
A:どっちが勝ったの?
N:さすがに国賓相手に本気出すわけにいかないからな。
A:愛チャンも大人だしね。
N:胡錦濤サンもなかなかの腕前で、最後は5対3で愛チャンを下した。
A:愛チャンは悔しくて大泣きしたってね。
N:それは子供の頃の話だろ。子供と言えば、賛否両論あるらしいけど、上野動物園へ新しいパンダ2頭を貸し出すことが決ったそうだ。
A:パンダ外交なんて揶揄されてるけどね。
N:それに高額なレンタル料も気になるな。
A:フリー・パンダ! フリー・パンダ!
N:タダでよこせっていうのは、さすがにムシが良過ぎるぜ。
A:7泊8日200円くらいで貸してくれないかなあ。
N:レンタルDVDじゃないんだから。
A:あっ! 値切ったらこんな小さなパンダが送られてきた!
N:値段で大きさが決るわけじゃないよ。
A:ワンワンって鳴くパンダなんて珍しいね。
N:それはパンダ犬だろ! 犬にペンキを塗っただけのニセモノだよ。それから9日、胡錦濤サンはなぜか大阪の橋下知事とも会談したんだよな。
A:橋下サンと言えばテレビでの「中国への買春ツアーはODAみたいなもの」という発言が問題になっただけに、胡主席も本当は怒ってるんじゃないかな?
N:なにせ中国人は礼儀を尊重する民族だから、もしかすると改めてそのODA発言の真意を質したかもな。親愛なる橋下先生! あれはどういう意味だったのですか?
A:ハイ主席! ODAとはすなわち「女を・抱く・遊び」のことであります。
N:余計怒らせるようなこと言うなよ。
A:その後、船場吉兆で会食したらしいね。
N:よせよ。おかしな所へ連れて行って機嫌を損ねてみろ。歴史問題や日本の戦争責任をまたぞろ蒸し返されたらタマらないぜ。
A:その時は「ゴボウのアナゴ巻き」を蒸し返してやれ!
N:そっちも蒸し返すんじゃねえよ。それから日本滞在最終日の10日には、奈良の法隆寺や唐招提寺を訪れた。
A:唐招提寺の開祖鑑真は、仏教を広めるために中国から日本に渡ったんだよね。
N:12年間で5回も渡航に失敗した後、ようやく日本にたどり着いたそうだ。
A:鑑真の再チャレンジ精神は評価してやる。
N:オマエに言われたくないよ。まあ、結局現在の中国政府は仏教をほとんど認めていないけど、我が国では大衆文化とも融合し、独自の仏教文化が芽生えたわけだ。
A:最近じゃ頭にツノまで芽生えたからね。
N:いいかげんにしろ。
昨夜はヘンに寒くて風邪をひいてしまった。5月と言うのに気象の変化の激しい昨今、風邪にはくれぐれもご注意ください。ところでアマゾンから『吉野雅邦ノート』という文庫本を取り寄せて読んでいる。これがめっぽう面白い。私の中で共産趣味化は着実に成熟しつつあるようだ。2008年と言うのに気性の変化の激しい昨今、ハシカにはくれぐれもご注意ください。ではよい週末を!
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