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(回答先: 森内閣末期の政党支持率 投稿者 スパイラルドラゴン 日時 2008 年 5 月 03 日 06:26:58)
「2000年総選挙に関する一考察
.はじめに
2000年6月25日に行われた第42回衆議院総選挙において、自民・公明・保守の与党3党は改選前に比べ大きく議席を失ったが、絶対安定多数(271議席)の確保に成功した。
反面、民主党は議席を伸ばしたが、野党勢力が政権をとれるまでには至らなかった。
2000年総選挙は森喜朗首相のもと行われたが、選挙前の森政権に対する評価はきわめて低いものであった。不人気な首相を擁して総選挙に挑んだ自民党は改選前より大幅な議席減となったが、実は前回1996年総選挙における自民党の獲得議席数ともそれほど大差はなく、悪い成績であったとは一概にいえないのである。[1] 結果として公示前の与党勢力であった335議席を大幅に下回ったものの、連立与党は絶対安定多数を確保することができたのである。
本稿では前回1996年総選挙と比較して、2000年総選挙における自民党の得票および獲得議席数の結果にはどのような要因が作用したのかについて仮説をたて検証していきたい。
(中略)
W.結論
本稿では2000年総選挙において、自民党は前回選挙よりも小選挙区において得票率が高かったことや、小選挙区に比べ比例区では自民党が苦戦したことについての要因は何か、ということについて仮説を立て、分析を行った。
そして次のような結果が得られた。
1. 公明党支持者の28.7%が自民党に投票している一方、比例区では3.4%にすぎなかったことがわかった。小選挙区において自民党と公明党の選挙協力が成功し、公明党支持者からの票を自民党が確保できたことが明らかとなり、それが小選挙区での自民党の成績につながったといえる。しかし、自民党の小選挙区選挙での健闘は、自民党支持者が前回選挙に比べ忠実に投票したことにもよるということが分析結果からもいえる。[8]
2. 内閣支持率と有権者の投票行動の関連を直接見ることはできなかったため、代替指標として政治満足度を使用した。その結果、政治満足度が低くなるほど自民党へ投票する有権者が少なく、民主党への投票が多かった。その傾向は比例区選挙で顕著であった。森政権に対する不満が自民党でなく民主党へ投票するという傾向があり、それが特に比例区で強かったことが比例区での自民党の苦戦を物語っており、結果として自民党の大幅な議席減へとつながったといえる。
しかし、本稿で使用した2000年総選挙に関するデータは標本数が3000で有効回収数は2260というものであり、ここで得られた分析結果は限られたものであるといえる。また、仮説2に関しては内閣支持率と有権者の投票との関連を直接検証できたわけではないので、この結論の妥当性は若干下がるかもしれない。この点に関しては今後の研究でさらに考えていかなくてはならないだろう。」
http://www.law.tohoku.ac.jp/~skawato/ugsem2002/SatoDsem.htm
森政権では内閣支持率が一桁になった事もありましたが、自民党自体の支持率はそこまで下がる事はありませんでした。この事が、森政権が選挙では「意外にも」負けていなかった事と関係があるようです。あの時はまだ、自民党そのものは党としてしっかり機能していたのです。
しかし今回は違います。福田内閣と一緒に党の支持率も下がり続けています。「あの時大丈夫だったから」と自民党関係者が思っているとしたら、大間違いという事になります。今度は「小泉改革」で党の機能が破壊されているのです。今選挙をやれば、与党側は空前の大惨敗となるでしょう。しかも党自体破壊されているから、もう建て直しは出来ないのです。
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