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れんだいこのカンテラ時評399 れんだいこ 2008/04/30 19:28
【道路財源の暫定税率復活法案採決考】
2008.4.30日午後、政府与党は、衆院本会議で、揮発油税(ガソリン税)などの暫定税率復活を盛り込んだ租税特別措置法改正案を与党の3分の2以上の多数で再可決した。投票総数は348票で、賛成336票、反対12票(再可決に必要な3分の2の票数は232票)。民主、社民両党は欠席。
採決に至る経緯は次の通り。同法案は、2月29日に衆院で可決、参院へ送付された。参院送付後60日が経過したが、参院での可否が示されなかったことで「みなし否決」とされ、憲法の規定により衆院で再議決の手続きが取られることになった。政府与党は、採決に先立ち、憲法59条「みなし否決」規定の適用を求める動議を河野洋平衆院議長に提出、可決された。「みなし否決」規定による再議決は昭和27年以来、56年ぶり2例目となる。
法案成立を受けて、政府は臨時閣議で、施行日を5月1日にする政令を閣議決定する方針で、ガソリン1リットルあたり25.1円の暫定税率が1カ月ぶりに復活する。
ところで、民主党の中堅・若手の一部が、本会議前、衆院議長室前の廊下でプラカードなどを手に抗議活動を展開した。これをどう看做すべきか。これに言及する。
れんだいこに云わせれば旧社会党的対応をしたことになるが、これはこれで良かろう。重要法案の場合、例え数の力で可決されると分かっていても、阻止ないしは見直しを求めて抗議行動することは、国会議員ないし政党の意思表示としてあるいは院外の大衆的抗議運動を含めて許容されるとすべきではなかろうか。
問題は、口先で反対し採決に応じる、毎度繰り返される日共の対応の方にこそある。彼らの正義の弁に拠れば、国会は審議するところで、法案採決に当たってはとにかく参加するところに意義があるらしい。それならそれで徹底すれば良いのに、時に野党共闘に参加し妙な審議拒否をするからややこしい。。ここで、日共の採決に於けるオリンピック的精神によると思われる採決参加主義について、れんだいこの考えるところの意見を表明しておきたい。
日共の採決参加主義は、結果的に政府与党による「強行採決」ぶりを隠蔽する役割を果たしているのではないのか。小泉の時もそうだったが、日共さえ採決していなかったら重要法案の悉くが強行採決になっており、小泉政権の強硬採決ぷりが際立つことになり、それとして問題にされたであろうが、日共の採決参加により隠されてしまった。日共の採決主義にはそういう役割がある。
日共は、自称するところの科学的社会主義の政党である。れんだいこには、科学的社会主義になるとこういう対応になる、野党協議には応ずるが法案採決には出席すると云う必然性が分からない。日共式対応を是とすると、他の野党の対応は非科学的社会主義になるということなのだろうが、本当にそうだろうか。日共のヌエ的体質が露呈しているだけなのではなかろうか。
日共のヌエ的体質と云えば、首長選挙、国政選挙に於ける独善的立候補主義により、与野党伯仲戦を自公候補を助ける結果となる幾多の例も然りであろう。何度煮え湯を飲まされたことか。先の参議院線での民主党の大幅躍進による与野党逆転が、今日の政局を生んでいることを否定できるものはいない。日共、社民党式な万年野党式アリバイ批判運動ではこうはならない。自公に代わる政権づくりの急務を確認すべきだろう。社民党は新政権づくりに時に協力するから良いが、日共の場合は自前政権創出の展望をますます後景化させるに応じて独善主義を強硬化させつつあり、結果的に変な役割を露骨に演じつつある。
民主党が党内に改憲派を抱えていたり、自衛隊の武装海外派兵を後押ししたり、消費税率アップを推進したり、現下のように、揮発油税(ガソリン税)などの暫定税率暫定凍結論は良いとしても、道路特定財源を一般財源にせよという凡そ反動的対応で精力的に活動するから、民主党の意義が分からなくなり政治は混迷し続けるのだけれども。今は他に受け皿が無いのだから、ハト派的民主党を左から支える為にも、政界からのシオニスタン一掃の為にも致し方なかろう。実は与党も野党もシオニスタンばかりであるからこうはならないのだけれども。
もとへ。我々はそろそろ、日共のこういう反動的対応の真因を究明し対自化させねばならないのではなかろうか。「共産党は支持しないけれども、一番良い事を云っている」と云う連中がまだ多いが、れんだいこに云わせれば認識不足も甚だしい。それは、戦前来の共産党の幻影を云っているに過ぎず、目下の共産党は、1955年の六全協で、戦後直後の党運動を指導してきた徳球−伊藤律系党中央を排撃し、野坂−宮顕が指導部を簒奪して以来、名ばかりの共産党で実はいわゆる日共化し始め、賢明なる人民大衆から顰蹙を買う運動しか組織していない。これは一事万事である。不破−志位と続く現下の党中央派はその末路でしかない。
違う、こんな良いことをしているというものがあるなら、その論を主張して聞かせてみたまえ。れんだいこが、悉く論破してしんぜよう。仮に一部で良き事を唱えている場合には、なるほど口先ではそう云っているけれども、実際にはこういうことをしておりますよ、その真意はこうですよと説明してみせよう。
だから、社民党、日共に代わる人民大衆の生活利益と国家及び民族の百年の計に違わない政策を持ち且つ運動を推し進める土着的在地主義的な新左派運動が必要なのだけれども、新左翼運動がこれに失敗して以来、次の運動が生まれていない。ここに本当の政治貧困がある。ここに早く気づいて共同戦線型の運動を各戦線から盛り上げるべきだろう。
以上、こたびの道路財源の暫定税率復活法案の採決に鑑みコメントしておく。
2008.4.30日 れんだいこ拝
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れんだいこ 人生学院
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