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『建築家が眺望するニッポン』−文化から見る日本人の底力−2008.04.20.
メールマガジン『まぐまぐ』http://archive.mag2.com/0000150178/index.html
名古屋高裁が航空自衛隊のイラク派遣を違憲であるという判決を出しました。
この判決を傍聴した池田香代子さんのブログ
http://www.asyura2.com/08/senkyo49/msg/372.html
によると、この美しい判決が読み上げられたとき、法廷はすすり泣きの声に包まれたそうです。世界に誇る平和憲法を、命をかけて守り抜こうとしている方々の心情を察するに余りあります。戦中派の老弁護団長も肩を震わせて嗚咽をこらえていたそうです。
この判決を下した青山邦夫名古屋高裁裁判長は定年を間近に控えていますが、それを支えた男女1名ずつの若い二人の裁判官は、これから先の裁判官人生の中でこの判決を下した裁判官であるという重い十字架を背負うことになります。
にもかかわらず毅然として法律家としての信条を貫きとおした両裁判官の信念に敬意を表したいと思います。
一方、福田総理大臣は「国(自分たち)の判断は正しいという結論だ。特別どうこうする考えはない」と言い、町村官房長官は「こういう論議を認めるものではない」と言いました。
小学校で習った三権分立では、立法は法律を作るところ、行政は法律を施行するところ、司法は法律の判断をするところであり、互いに越権せず監視しあうことによって権力の集中、濫用を防いで政治的自由を保障させようとするものであったはずです。
行政が司法の出した結論に反論すること、あるいは無視すること自体が、行政の司法に対する越権行為に当り、この瞬間三権分立、ひいては民主主義そのものが崩壊します。北朝鮮と同じになってしまうわけです。
そもそも行政の人間が司法の出した結論を否定することは、歴史学者が物理学者の研究にけちをつけるようなものです。プロフェッショナルとして自分の職能に誇りを持っている人間は、他分野のプロをも尊敬するものです。福田、町村両氏は自分がプロではないのでプロの厳しさを理解できないようです。
民主主義のイロハも知らない人間を国会に送り込み、総理大臣や官房長官にしてしまう国、それが日本です。
また、こういう破滅的な発言を放置し、追及しようとしない野党議員も政治家の資格がありません。
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