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衆院山口2区補選の結果を受け、道路特定財源の一般財源化を閣議決定する、後期高齢者医療制度の見直しを検討するよう指示する、など幾つかの動きが見られます。しかし後手後手の対応であり、やるなら補選の前でしょう。支持率を気にしたともとれますが、ここでこれまでの主張を覆すようだと、今更の人気取り政策に見えてしまい、益々評価を落とすでしょう。
そんな中で今回の大敗を受け、与党議員の間から「説明責任を果たしていない」との言葉が聞かれましたが、これには少し違和感があり、記事にしたいと思います。
説明をすることと、責任を果たすことは、達成度では別の評価です。説明をするだけでは単に一方通行のものですが、説明責任を果たすというのは相手が理解し、判断できる材料を提供することを意味します。今回、与党議員や厚労省の職員が出るメディアを幾つか見聞しましたが、いずれも説明することすら避けている印象がぬぐえず、深く追求されると、では増大する医療費をどうするのか?と逆ギレ気味の反応を繰り返しました。
一方で補助金が出ていた地方自治体は高くなるけれどそれ以外は安くなる、という説明にも根拠は無く、実感として負担が拡大したと感じる高齢者が多くいます。これは被扶養者への負担拡大が影響していることは間違いありませんが、その説明は徹底的に避けていた、といえるでしょう。衝撃緩和措置で徴収は先であることを指摘する人もいましたが、これでは将来不安に何も答えていません。結果として、なぜ年金しか収入のない被扶養者が徴収の対象になったのか、誰からも説明はありませんでした。
法律は施行されており、個別に説明している、パンフレットを作った、等々の言葉ではすでに生じている不満は何も解決されません。特に今回は仕組みが複雑になり、真摯な説明が必要だったといえるでしょう。誰でも負担は嫌ですが、そこに合理性があれば理解が進むものであり、それを促す行為が説明責任を果たす、ということです。
今回は3月に道路特定財源に関するムダが頻出しました。ムダを削減しないうちに、負担を求めることに合理性はありません。痛みをもっとも先に感じる部分が、なぜ弱者の側なのか、そうした意識も芽生えたのです。結果、高齢者票が民主に流れたということです。
最後に、サミット前の内閣改造も囁かれますが、それは難しいでしょう。福田カラーを出していないとも言われますが、福田氏が着手した人事は党4役であり、ここにカラーは表れています。守旧派を要職につけ、挙党一致をうたったこの人事が、道路特定財源という重しをこの内閣に縛り付けてしまいました。明後日には再議決に挑む模様ですが、世論調査で反対の多いこの法案に、再び説明責任を果たすことなく望めば、政権は死に体になってしまうのでしょうね。
★きちんと発表(説明)すると、大反対が巻き起こることが予想されるから、こっそり進めて、施行してからは数の力で有無を言わさず進めてしまえば、そのうち諦めるさ。これが後期高齢者医療制度への官僚と自公の議員の思惑だったのだろう。
しかし、補選の直前という最悪のタイミングで行われ、権力に従順なマスメディアも、全国で一斉に起きた大混乱に見て見ぬふりもできなかった。
で、年金や道路財源と同じように、首相は得意のおとぼけ、議員は説明に詰まると逆ギレ、官僚は慇懃無礼な応対に終始している。
これでは自公、官僚、マスメディアに飼い慣らされたB層、高齢者も黙っていられないだろう。
28日に小沢、平沼会談があったと伝えられているが、これは現実的な自公政権崩壊の幕開けを告げるものではないか。
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