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スコープ 『天引き』 政権直撃 与党補選敗北 道路造反拡大も
2008年4月28日 紙面から
衆院山口2区補選は民主党前衆院議員の平岡秀夫氏が、自民党新人の山本繁太郎氏を破った。後期高齢者医療制度の導入に伴い、告示日の十五日に七十五歳以上の年金から保険料の天引きが始まるという「4・15ショック」が、政権を直撃した格好だ。一方、民主党は勝利を追い風に衆院解散や内閣総辞職を求め強気の国会運営を進める。 (渡辺隆治、高山晶一)
「後期高齢者医療制度で自民党の支持基盤である六十、七十歳代の支持が五分五分になった。これが大きな敗因だ」。自民党の伊吹文明幹事長は二十七日夜、党本部で記者団にこう語った。
自民党は当初、知名度が高い山口県選出の参院議員のくら替えを模索したが不調。出遅れた山本氏は地域活性化を前面に訴え、十五日の告示前には「平岡氏の背中が見えてきた」(自民党幹部)ところまで来ていた。
だが、年金から保険料を天引きする後期高齢者医療制度の特別徴収が十五日に始まると、再び差を広げられた。自民党内では同制度の見直し論が出ており、敗戦の衝撃で見直し圧力が強まりそうだ。
道路問題でも逆風が強まるのは必至。与党は租税特別措置法改正案を三十日に、道路整備費財源特例法改正案を五月十二日以降にそれぞれ再可決する方針。補選敗北直後の再可決連発は「民意無視」と映る可能性が高い。公明党幹部は「租特法改正案はともかく、道路財源特例法改正案を再可決していいのかと自民党の若手は動揺するだろう」と、造反の動きが拡大することに懸念を示した。
与党内では「福田首相で衆院選を戦えるのか」との不安も高まりそうだ。
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一方の民主党。勝利は「後期高齢者医療制度やガソリン値上げはノーという圧倒的民意」(山岡賢次国対委員長)として、福田政権を一層厳しく追及していく構えだ。
鳩山由紀夫幹事長は二十七日夜、党本部で記者会見し「一日も早く解散総選挙を行い、国民の信を問うてほしい。それができなければ(福田首相は)お辞めいただきたい」と強調。山岡氏も都内で記者団に「自民党政権の『終わりの始まり』の選挙だ」と豪語した。
同党は序盤はガソリン問題、途中から後期高齢者医療制度に比重を移し、小沢一郎代表や菅直人代表代行らが連日、現地入りして支持を訴えた。これが奏功し、組織力で勝る与党が有利とされる補選の傾向を覆す勝利を果たした。
参院への首相問責決議案提出は当面、先送りする方向だ。しかし、与党による租特法改正案の再可決には、補選で示された民意を無視する「暴挙」として物理的抵抗も辞さない構え。
与党が五月十二日以降に道路整備費財源特例法改正案を再可決すれば、一気に首相問責提出論が高まる見通しだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2008042802007176.html
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