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『建築家が眺望するニッポン』−文化から見る日本人の底力−2008.04.20から転載
メールマガジン『まぐまぐ』http://archive.mag2.com/0000150178/index.html
仕事でさまざまな会社と付き合ってきましたが、時に驚くべき社長に出会うことがあります。
協力して取り組んでいる仕事でミスを犯した自分の会社の社員を、徹底的にこきおろすのです。無責任だ、頭が悪い、口先だけだ、反省がないなどと、あまりに真剣に怒りを爆発させるので、なぜかこちらがその社長をなだめたりしてしまいます。
冷静に考えれば私はその社長の会社に仕事を頼んでいるわけで、ミスを犯した社員に頼んだわけではありません。当たり前の話ですが、ミスを犯したのは会社であり、その会社の総責任者である社長なのです。
そういう社長は、自分の会社のミスをごまかそうとして怒っているようには見えません。自分の会社や他の会社やそのプロジェクトに参加しているメンバーの中の一個人として、同じく一個人である自分の会社の社員をこき下ろしているのです。よって自分の行為をおかしいとは全く思っていません。
どちらかと言うと30代や40代の若い社長にそういう社長が多いように思えます。
ところがここにそんな社長達と全く同じ反応をする59歳と75歳の男がいます。いい年をして、トップの座にいながら部下の立場にいる人たちをこき下ろすのです。
75歳の方の男などは、そんな社長がいることを聞けば、自分のことは棚に上げて「そういう非常識で無責任な輩(やから)が増えたのは日教組による戦後教育の弊害だ」などと言いそうです。
59歳の男、舛添要一は社会保険庁の職員の仕事について、これほどひどいとは思わなかった、自分以外の者がトップでも3月までの名寄せは不可能だったろう、と人事(ひとごと)のように部下をこき下ろしました。部下の仕事振りをしっかり確かめずに3月までの名寄せを約束したことなどすっかり忘れ去ってしまったようです。
75歳の男、石原慎太郎は破綻寸前の新銀行東京問題に関して、部下である旧経営陣に責任をなすりつけ、あたかも自分は被害者だとでも言いたそうに怒りをぶちまけています。議会での、あなたのトップダウンで作った銀行ではないか、と言う民主党議員の質問には、トップダウンはそちらの党の小沢一郎のことだ、とお門違いの居直り答弁までしました。
小沢一郎はトップダウンがきかなくて、自民民主による大連合が御破算になったことは承知の通りです。無責任であるばかりでなく、言っていることが支離滅裂でまるで子供のけんかです。知性のかけらも感じません。
きっと戦前教育が悪かったのでしょう。
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