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2008年04月20日
過去の人になってもらっては困る
私は毎日このブログで何を書くかについて苦渋する。書きたい事がない時も困るが、書きたいことがある時に、何を優先するかで悩むからだ。
書きたい事のすべてについて書く時間的余裕もエネルギーもない。書きたい事があっても、自分の意見が絶対に正しいと断言できる知見がないために、書くことをためらって終わることもある。
それやこれやの葛藤の中で、このブログは書き続けられているのだ。
しかし、「今日のブログはこれしかない」、そう即断して書いた。小泉元首相の発言についての、次のような記事を見つけたからだ。
20日の読売新聞は、沖縄県宮古島の地元高校生らとサイクリングを楽しんでいる小泉元首相の写真入で、次のように書いている。
20日に開かれる「全日本トライアスロン宮古島大会」のスターターを務める事になった小泉元首相は、「何十年ぶり」という自転車に乗って、競技場を視察した・・・その時、9日に自民党の小池百合子元防衛大臣や前原民主党副代表らと会食をし勉強会を結成する動きが報じられた事に、記者団から質問が及んだ・・・小泉首相は、「そんなのない。もう私は過去の人だから、若い人に任せるよ」と強調した・・・
私は小泉さんの分身ではないかと思うほど小泉さんの考えが手に取るようにわかる。そう自分で自惚れている。
そしてそのような考えに基づいてなされた小泉元首相の、総理としての、そして政治家としての言動に、日本全国広しといえど私ほど批判的である者はいない。そう、これも勝手に、決め込んでいる。
だから私は小泉元首相のあらゆる言動に目が向く。そしてことごとく批判的になる。
私は小泉さんは、「燃え尽きた」と言って、一旦は再登場しないと心に決めていたと思う。もはやこれ以上の事は出来ないほど、好き勝手を繰り返し、しかも高支持率のまま総理の座を終えたからだ。つまりこれ以上ないほどうまく逃げ切ったからだ。
この後何をやっても、これ以上うまくいく保障はない。
しかし、その小泉さんも、わずか一年あまりで、権力を手放した寂しさに耐えられなくなって出てきた。中身がない人間が、権力を握って、そのうまみを味わったら、こうなるのだ。肩書きを離れては生きて行けない人間の常である。
出てきたのはいいが、彼には語るべき政策はない。思想も知識もない。語れるのは政局についての与太話ばかりだ。
ところがその政局がまさに混迷の度を深めてきた。自民党、民主党は早晩崩壊する。あらたな政界再編はもはや不可避な状況だ。小泉人気もいまだ健在だ。彼は飛びついたのだ。歴史的な政治の地殻変動の中で、俺の出番が再びめぐって来た、と。
彼は自分を知っている。総理として再登場したり、新党の党首として表にでることは100%ない。テレビでの政策論戦や党首討論など出来ないからだ。ボロが出るからだ。そんな馬鹿なことはしない。
しかし裏で政治をもてあそぶ。引っ掻き回す。そのようなパフォーマンスで常にメディアを自分のところに惹きつけてそれを楽しむ、彼の最も得意とするところだ。おまけにそれで政局に影響力を保つのであればこんないいことはない。これである。
だから「もう私は過去の人だ」という発言は半分あたっている。再び政治の表には出ないという意味で。しかし、それは半分は真っ赤な嘘だ。政局動乱の中で常に中心にいたい、影響力を保ち、その言動がメディアに取り上げられる事を楽しみたい、これが本音だ。
とんでもない不届き者である。これほど日本国民が苦しみ、日本が漂流している時に、国民や日本のためではなく、自分の為に政局をもてあそぶ。まさに小泉という人間の真骨頂である。
小泉さんには「過去の人」になってもらっては困る。国民の前に引きずりだして、自ら積み重ねた国民いじめの政策の責任をとってもらわなければならない。
経済の停滞も外交の行き詰まりも、貧困層の増加も後期高齢者医療制度も、すべて小泉政権5年半に起因する。その事の是非について、今こそメディアの前で語ってもらわなくてはならない。
ひょっとして、「私は過去の人」は本心かもしれない。心変わりして再び逃げようとしているのかもしれない。
もしそうであれば17日の名古屋高裁で下された違憲判決に恐れをなしたのだ。
「どこが戦闘地域かなんて俺に聞かれてもわからない」、「自衛隊が行くところが非戦闘地域だ」などというふざけた発言を繰り返して自衛隊をイラクに派遣したのが小泉元首相である。
違憲を犯した首相として追及されるおそれがあることに気づいたのかもしれない。
それであればなおさらだ。小泉さんを「過去の人」にさせてはいけない。歴史の断罪を受けてもらわなくてはいけない。
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