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「新世紀のビッグブラザーへ」より引用
「財務省 国の財政は夕張以下 試算示す」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080419-00000005-maip-bus_all
「財務省は18日、国の財政が財政破綻(はたん)した北海道夕張市よりもはるかに悪化した状況に置かれている、との試算を財政制度等審議会(財務相の諮問機関)に示した。地方自治体の財政健全度を測る指標の「実質公債費比率」を国に適用すると、04〜06年度の3年間の平均値が80.4%となり、国の財政の悪化度合いは夕張市(38.1%)の倍以上のレベルになるとしている。09年度の予算編成に向けて国の財政が極めて厳しいことをアピールすることで、地方自治体からの地方交付税増額要請をけん制する狙いがあるとみられる。」
と、Webページに借金時計を張ったのに続き、またまた財務省が日本政府の債務問題で暴走しています。実質公債費比率と言えば聞こえは良いですが、日本政府の債務額だけを取り上げ、莫大な金融資産を無視しているのはいつもの通りです。
日本政府の債務問題と言えば、最近、素晴らしいWebページを教えて貰いましたので、是非ご覧下さい。
http://www.tek.co.jp/p/debt_time.html
「日本経済復活の会 借金時計改良版」
この借金時計改良版を見ると、日本政府の借金の対GDP比が、刻一刻と減り続けているのが分かります。なぜ政府の債務が増え続けているのに、対GDP比で減少するかと言えば、日本のGDP増加率が、債務増加率を上回っているためです。その上、日本政府の金融資産が刻一刻と増え続けているため、日本政府の純債務はどんどん減少していっています。
いつの間にか、日本政府の金融資産は600兆円目前に迫り、GDP比で100%を越えてしまいました。
ちなみに、ヤバ韓にも書きましたが、これほど莫大な金融資産を政府が保有している先進国は、日本しかありません。アメリカ政府の資産は対GDP比で12%、イギリスが34%です。
日本政府の債務をネットで見ると、わずか240兆円にまで減ってしまいました。06年末の時点では、300兆円程度だった記憶があるので、もの凄い減少率と言えます。
その上日本の場合、GDP成長率が債務増加率を上回っており、政府債務対GDP比率が減少を続けているわけです。
@金融資産が増加し、純債務が減少していっている。
A債務増加のペースをGDP成長率が上回り、政府債務対GDP比率が減少していっている。
この二つ、日本政府の債務問題を語るときには、決して無視してはいけない要因だと思いますが、財務省も日本のメディアもスルーして、
「実質公債費比率が夕張を上回った!日本はもうおしまいだ!」
「国民一人当たりの借金が○×円を越えた!日本はもうだめだ!」
といった、所謂「日本ダメポ論」を叫び続けています。
どこの世界に、「政府」の債務を「国民」で割り、「国民一人当たり!」などと騒ぎ立てるメディアがいるのでしょうか。その政府の「債務」の債権者は、一体誰だと思っているのでしょうか。(前にも書きましたが、債権者は日本国民です)
どこの世界に、保有する資産の額を無視して、債務額だけを騒ぎ立てるメディアがいるのでしょうか。債務と資産で、何かお金の価値や種類が違ったりするのでしょうか?
財務省の場合は、「消費税を上げたい!」という最低な動機が見え隠れしていますが、メディアがこんな基礎的な統計さえ調べようとしない理由が分かりません。
例えば企業を例に取ると、幾ら負債が増え続けていても、それ以上に売上や利益が伸びていれば、誰も心配しないでしょう。しかも、資産の方もどんどん増え続けており、資本の額(資産−負債)が増加していっている企業を、誰が心配するのでしょうか?
借金は全て悪!と考えている人がいるとしたら、その人は資本主義をゼロから勉強し直した方がいいと思います。
日本政府の金融資産が600兆円に迫り、純債務が凄い勢いで減少してる事実、及び日本政府の債務の対GDP比率が減少している事実。この二点を無視して「日本ダメポ論」をメディアが展開しているのなら、メディアは正しい情報を伝えていないという点で、日本国民を裏切っていることになります。もしもこの二点について把握していないのなら、メディアは能力が無いということになります。
前と同じフレーズを使わせて頂きますが、
果たして日本のメディアには、裏切り者と無能者と、どちらが多いのでしょうか。
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