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永田町徒然草 No.717
丸2日間にわたり、東京では雨と風が強かった。その上、風が冷たかった。昨日裁判があったので、雨の中出かけた。強風の煽られ、傘が逆に開いてしまった。自公“合体”政権は、4月30日に租税特別措置法改正案の再可決を明言し始めた。そんな中で、与野党6党による道路特定財源見直しに関する協議会の協議が始まった。
TOKYO WEBに掲載されていた共同通信社の配信記事である。この記事に文句を付けるつもりで引用したのではない。問題にしたかったのは、この協議会に同意した野党の態度である。この協議会で“野党側は初会合で、与党は税制改正法案と道路整備費財源特例法改正案の衆院再議決を前提に協議に臨んでいると批判、「それでは議論ができない。再議決をしないと明確にしてほしい」と主張した”とあるが、これは協議会を開いてから主張すべきことではなくて、協議会の設置に応じるかどうかを決める時に主張すべきことである。交渉における初歩的なことである。 野党の政治家の頭の中にも“6兆円の宝の山”がチラチラと去来しているのではないか。もしそうだとしたら、野党の基本が問われる問題である。税をどう使うかという問題は大切である。しかし、それ以上に大切なのは、国民から税をどう頂くかという問題である。ネズミ小僧が盗んだ金を困った人々にばら撒いたからといって、義賊と呼ばれることがあっても正しいことをしたという人はいない。 私は自公“合体”政権の詭弁や過ちを厳しく追及してきたが、そうでない人々の発言や行動を批判することはほとんどしなかったつもりである。もちろん、中立を装いながら自公“合体”体制の協力者の役割を果たそうとする者には、容赦はしなかった。エピゴーネンと呼ばれるこういう人たちが果たす思想上の役割は悪質だからである。いま私たちがマスコミで目にする学者や評論家やコメンテーターは、エピゴーネンが多い。(注:エピゴーネン【Epigonen ドイツ】思想上の追随者・模倣者を軽蔑していう語 <広辞苑>) 昨年秋の“大連立”以降の森田実氏の発言に、私はちょっと賛成できないところもあった。しかし、私はあえて批判はしなかった。森田氏は、少なくともエピゴーネンではない。自公“合体”体制と激しく戦う数少ない政治評論家であるからだ。政治において重要なことは、どちらの陣営に属しているかである。同じ陣営でわずかな違いを論(あげつら)うことに私はあまり意味を感じない。大切なことは敵を倒すことである。その森田氏が“道路特定財源ネコババ論”を述べていた。
森田サイトの『森田実の時代を斬る』の2008年4月16日(その2)の論説をそのままの引用した。これこそ森田氏本来の主張の筈である。森田氏の『時代を斬る』の記事をWebサイトに貼り付けることは難しいので、読者の方で直接アクセスしてほしい。インターネットで道路特定財源の一般財源化に疑問を呈する意見はかなり見受けられるが、マスコミでは殆どみることができない。一貫して道路特定財源の暫定税率はおかしいといってきたのは、テリー伊藤氏くらいである。小沢民主党代表の“暫定税率廃止一本槍”は、ぶっきら棒で言葉足らずの感がする(苦笑)が、それで良いのだ!! それでは、また。 |
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