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2008.04.19
ガソリンが1リットル200円になる日
今日は、ものすごい風と雨だったけど、あたしの車はワイパーが1本しかないから、ほとんど前が見えなかった。さらには、サンルーフの幌(ほろ)の運転席の上のとこで猫たちが爪研ぎするもんだから、そこだけ生地が薄くなってて、あたしの左肩と首スジのとこに、ポタポタと雨洩りしてた。だから、矢沢永吉のように、タオルを首にかけて、「洩ってるかい? ハァ〜ハァ♪ 洩ってるかい?ハァ〜ハァ♪」って歌いながら運転してたぜベイビー。「雨で前が見えないなら、見えるようになるまで見続けるんだ!」って、心の中で叫びながらね。
なんて、意味不明なことも言ってみつつ、今日1日で、ニポン全国で「オチョコ」になった傘の数は、107万2051本だったそうだ‥‥ってのは、ナニゲにあたしが想像してみたテキトーな数なんだけど、こうして具体的な数字で言われると、ミョ〜に説得力がある。ちょっと落ち着いて考えれば、全国で「オチョコ」になった傘の数を数えることなんて不可能だってことくらい分かるのに、「107万2051本」って数字を出されると、反射的に「そうなのか」って思っちゃう。これが、「具体的な数字」の持つ説得力なのだ。
たとえば、「100万本くらいの傘がオチョコになった」って書かれてても、それほどの説得力はない。それは、数字がアバウトだからだ。だけど、「107万2051本」っていう具体的な数字に変わると、グッと説得力が出て来る。で、より説得力を出すために、具体的な数字で書いてみるけど、自民党とナンミョー党による「数の暴力」によって、今月末にガソリン暫定税が復活すると、暫定税率ぶんの25.1円が上乗せされるだけじゃなくて、原油の価格も1リットルあたり2.7円値上がりしてるから、最低でも27.8円も高くなり、全国平均では、レギュラーが163.8円、ハイオクが186.1円になっちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、これは、あくまでも「来月」の話であって、原油の価格は毎月のように値上がりし続けてるから、もしもガソリン暫定税が復活しちゃったら、今年のうちには、レギュラーが180円近くになり、ハイオクは200円を超えるって言われてる。ハイオクを入れてるあたしとしては、せめてレギュラーにしたいとこなんだけど、あいにく、好きでハイオクを入れてるワケじゃなくて、ハイオクじゃないと動かないエンジンなんだからどうしようもない。
あたしが飲むものなら、ビールが増税されたから発泡酒、発泡酒も増税されたから「その他の雑酒」へと、そのたびにランクを落として来たけど、ハイオクじゃないと動かない車に、レギュラーを入れるワケには行かない。ま、そんなことは置いといて、レギュラーで走れる車でも、ホントは、ハイオクを入れたほうが、車のためにも環境のためにも遥かにいい。今のハイオクは、どこでもクリーンハイオクだから、排気ガスに含まれる有害物質が、レギュラーと比べてうんと少なくなるのだ。
これも、説得力を増すために具体的な数字で書くけど、シェル石油が行なった実験によると、それまでレギュラーで走ってた車にハイオクを入れて、4000キロの実走行をして計測したところ、排気ガス中の一酸化炭素は19.6%減、炭化水素は21.4%減だったってデータがある。つまり、レギュラーを入れてるすべての車がハイオクにすれば、一酸化炭素や炭化水素などの有害物質を2割も減らせるってことだ。
ガソリンの値段がマトモだった2〜3年前までは、車への愛情だったり、環境への配慮だったりで、レギュラーでも走れる車にハイオクを入れる人も多かった。だけど、ガソリンの値段が急激に上がり始めた一昨年あたりから、そうした人は激減したし、中には、ハイオク仕様の車に、レギュラーを入れるような人まで増えて来たのだ。このあたりのことを考えても、「ガソリンの値段を高くして、道路を造り続けることが、地球温暖化の対策になる」っていう自民党の意見が、いかに現実離れしてるのかってことが分かると思う。
政府が、ホントに地球温暖化のことを考えてるって言うんなら、たとえば、ハイオクだけ「ガソリン暫定税」をやめればいい。ハイオクだけ「ガソリン暫定税」をやめれば、レギュラーが160円なら、ハイオクは155円になる。そうすれば、今までレギュラーを入れてた人たちは、みんなハイオクを入れるようになる。これで、全国のガソリン車から出る有害物質が2割も減るんだから、結果的に、2割もの車を減らしたこととおんなじことになる。そして、「ハイオクよりも環境に悪いレギュラーにだけガソリン暫定税を課してる」ってことになれば、この「ガソリン暫定税」が環境のために使われることにもスジが通る。
‥‥そんなワケで、国交省が、「道路を造るため」って大ウソをついて、全国のドライバーから30年以上に渡って巻き上げ続けて来た「ガソリン暫定税」は、50もある国交省の天下り組織にバラ撒かれてたワケだけど、この「道路を造るため」の税金で、豪華な温泉旅行を繰り返してたのが、50のうちの33もの公益法人だった。2003年から2007年までの5年間だけを見ても、合計で132回、総額で3億8500万円もの税金が、天下りどもの旅行の費用として使われてる。5年間で3億8500万円てことは、これが30年以上も続いて来たんだから、軽く20億円以上は使われて来たことになる。
そして、こんなのは氷山の一角で、他にも、ゴルフ代から料亭やキャバレーでの飲み食い、高級車からカラオケセットにマッサージチェアと、そのムダづかいはとどまるところを知らない。たとえば、乗用車ひとつを見ても、この「ガソリン暫定税」を含む「道路特定財源」で買ってる国交省名義の車両は、2004年度で、2539台もあった。そして、「道路を造るため」の税金で買ってる車なのに、このうち、トラックなど工事に使う車両は1500台だけで、残りの1000台は、すべて、官僚や天下りたちに自家用車として買い与えている高級車なのだ。
この辺のことは、今年の1月19日の日記、「ガソリン税に群がるゴキブリたち http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20080119 」に詳しく書いてある。2004年に、民主党の浅尾慶一郎議員が、当時の総理大臣であるコイズミに提出した質問主意書と、それに対するコイズミの答弁を掲載してるから、まだ読んでない人は、ぜひ読んでみて欲しい。そして、これを読めば分かるように、民主党は、何年も前から、「道路特定財源」が国交省の官僚たちに好き勝手に使われてることを指摘してたワケだし、それに対するコイズミのあまりにもお粗末な答弁を見れば、自民党と官僚との癒着の構図がよく分かるだろう。何しろ、コイズミは、国交省のお役人たちの住宅建設費から、その家賃の補填から、乗用車から、レクリエーション費用に至るまで、すべてを「道路整備のための費用」だって断言してるんだから。
ここで、ひとつだけ念を押しとくけど、道路を造ってるのは、国交省の職員たちじゃないんだからね。道路を造ってるのは、民間の土建会社の人たちなんだからね。つまり、「道路を造るため」って目的で徴収した税金なんだから、本来は、そうした土建会社へ支払われるお金だってことだ。だから、百歩ゆずって、そうした土建会社の人たちの住宅手当に使われたり、飲食代に使われたり、レクリエーションに使われたりってことなら、まだ理解はできる。いい道路を造るためには、タマにはレクリエーションも必要だろう。だけど、これらの莫大な税金をムダづかいしてるのは、土建会社の人たちじゃなくて、その手前の国交省のヤツラなのだ。
たとえば、クラスに40人の生徒がいて、みんなで担任の先生のお誕生日パーティーを開こうってことになったとする。それで、1人1000円ずつ出して、1人の代表者が、食べ物や飲み物を買いに行ったとする。そしたら、ソイツは、みんなから集めた4万円のうち、2万円で自分の欲しかったゲームソフトだのDVDだのを買いまくって使っちゃって、残りの2万円で食べ物と飲み物を買って来た。コイツが、国交省ってことだ。
そして、国交省は、もっともっと甘い汁を吸うために、わざわざ天下りたちを配置するための公益法人まで乱立させちゃって、何千人もの仲間たちが、「道路を造るため」の税金で、温泉旅行にゴルフ、高級車に料亭と、毎日が日曜日ってワケだ。ふざけんのもタイガイにしろ!
だけど、国交省とベッタリ癒着してる自民党は、どんなことをしても官僚たちの既得権益を死守したいもんだから、これほどムダな道路を造りまくって来たクセに、まだ「道路が必要」だの、「地球温暖化のためにはガソリンの値段が高いほうがいい」だの、おヘソでプーアル茶が沸いちゃうような寝言を繰り返してるけど、次から次へと噴出する税金のムダづかいや税金の私物化がバレて来たら、「必要のない公益法人はすべて廃止します!」って断言した。そりゃそうだよね。国民に法外な税金を強いるんなら、まずは税金のムダづかいをやめるほうが遥かに先だ。すべてのムダづかいをやめて、それからだよね、増税するのは。
でも、大笑いなのが、「必要のない公益法人はすべて廃止します!」って断言した自民党なのに、どれだけ廃止できるのか聞かれたら、ものすごく小さな声で、「3つ」だってさ。50のうちの「3つ」って、ぜんぜん意味ないじゃん。あたしから見たら、50の法人がぜんぶムダだと思だけど、ぜんぶ廃止するのはムリだとしても、最低でも、長年に渡って温泉旅行を繰り返してた33の法人くらいは廃止してくれると思ってたし、それができなくても、せめて半分の25くらいにはしてくれると思ってたのに。
2004年の民主党の浅尾慶一郎議員の質問主意書を見れば分かるように、「道路特定財源」の中の「自動車重量税」だけを見ても、年間で約5800億円も徴収されてるうち、本来の目的通りに、道路整備のために使われてるのは、わずか2000億円だけで、残りの3800億円は、ぜんぶ国交省のヤツラが好き勝手に使ってるのだ。そして、これは、「自動車重量税」だけでなく、ガソリンにかかる「揮発油税」も、ガソリンにかかる「地方道路税」も、「軽油取引税」も、そして、「ガソリン暫定税」にも、すべておんなじことが言えるのだ。つまり、これらの税金に群がってる国交省や天下り、道路族議員や癒着企業などのゴキブリたちをみんな潰せば、「ガソリン暫定税」なんか廃止しても、十分にお釣りが来るってことなのだ。
‥‥そんなワケで、道路族議員の広告塔、そのまんま東は、「地方には道路が必要だ!」ってバカのひとつ覚えのセリフを繰り返してるけど、あたしたちの入れてるガソリンには、すでに、地方の道路整備に使われるための「地方道路税」ってものが、1リットルあたり4.4円も含まれてる。だけど、これだけじゃ足りないからって、「もっとくれ!」「もっとくれ!」って言ってるワケだ。つまり、あたしたちは、「ガソリン暫定税」が廃止になったって、ちゃんと地方の道路のための税金を払ってるってワケだ。だから、「もっとくれ!」「もっとくれ!」って言いたいのなら、そのセリフは、あたしたち消費者にじゃなくて、途中で好き放題に使いまくってる国交省の官僚や天下りたちに言ってくれないかな。何しろ、年間に2.9兆円の「道路特定財源」のうち、約1兆円は、国交省のゴキブリたちに食い潰されちゃってんだから‥‥なんて思う今日この頃なのだ。
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