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国交省が“お抱え運転手”年間8千万円使い道路視察
高級車ズラリ!!
国土交通省の出先機関が、道路特定財源を使って民間業者から“お抱え運転手”を雇い、まるでVIPのごとく高級公用車で道路視察などを繰り返していることが17日、分かった。その契約額は何と年間約8000万円。舞台は、与野党激突の衆院補選が行われている山口県で、自民党候補は国交省OBでもあり、改めて、道路特定財源をめぐる非常識がクローズアップされそうだ。
お抱え運転手を雇っていたのは国土交通省中国地方整備局の山口河川国道事務所。民間の車両運行業者と「車両管理業務契約」を結び、2006年度で同事務所をはじめ、山口県内の国道維持出張所など10カ所にある計19台の公用車に専属ドライバーを派遣させていた。
公用車はクラウンやエスティマ、エルグランドなど高級車がズラリ。契約額は同年度で約8060万円に上ったが、1日あたりの平均走行距離は最高でも事務所総務課の約170キロで、最低は島地川ダム管理支所わずか約20キロだった。
民間企業では到底理解できない感覚だが、契約額は07年度で約8160万円、08年度で約8190万円と年々増加している。
中国地方整備局は“お抱え運転手”の必要性について夕刊フジの取材に、「車で移動中でも道路管理者の使命として、道路の状況確認をしながら目的地に移動しており、効率的に業務を進めるため活用している。職員が自分で運転した場合、緊急であるからといって、どこにでも車を停車させておくわけにはいかない」と説明する。
これに対し、実態に詳しい民主党関係者はこう暴露する。
「道路工事の進捗状況や落下物の確認ぐらいなら職員が1人で運転しても十分対応できる。驚くべきことに警察署や市町村役場に職員が業務で出向くときでも、民間ドライバーに運転させて職員は後部座席にもたれながら、ちょっとした民間会社の重役気分を味わっている」
国交省では、これまでも道路特定財源でマッサージチェアやカラオケセットを購入するなど無駄遣いが発覚してきたが、いつまで納税者を愚弄するのか。
ZAKZAK 2008/04/17
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