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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080414-00000007-gen-ent
日銀人事 悪いのは自民党の方だ
4月14日10時0分配信 日刊ゲンダイ
渡辺博史前財務官の日銀副総裁案を否決された福田政権。ぶち切れた福田は党首討論(9日)でも声を荒らげていたが、自民党も民主党の山岡国対委員長を攻めている。人事案が国会に提示される前に山岡が渡辺前財務官に電話し、人事案に反対する方針を伝えていた問題だ。自民党幹部らは「議運委で参考人招致する」「事実なら政治介入だ」「懲罰動議に値する」などと息巻いている。
チャンチャラおかしいとはこのことだ。
日銀が政治から独立していなければいけないのは言うまでもない。しかし、日銀への政治介入、圧力は自民党の“専売特許”ではないか。
「05年暮れ、中川秀直政調会長、竹中平蔵総務相のラインが日銀法改正をチラつかせて、量的緩和の継続を迫った。06年3月に日銀は量的緩和解除に踏み切ったが、直前には安倍官房長官(当時)が福井総裁に直接会って、量的緩和に慎重になるよう圧力をかけた疑惑が報じられた。中川氏は07年2月の利上げの際にも日銀法改正をちらつかせた。そもそも03年の総裁人事で、インフレターゲットが持論の岩田一政副総裁が実現したのは、政府、与党の意向とされる。小泉改革の成果を“演出”するためにどうしても、インフレ政策を続けさせる必要があったからです」(日銀関係者)
自民党や政府の圧力の裏に財務省の思惑があったのは言うまでもない。長期金利が上昇すれば、国債の利払いが増えてしまう。だから、利上げに圧力をかける。あるいは長期国債の買い切りを迫る。こうした歪んだ金融政策の結果、庶民の懐に入るべき金利がバブル崩壊後331兆円も失われたのである。
にち
大手メディアが、こうした事情を知らないとは言わせない。自分たちで書いてきたことなのだ。それなのに、「財務省出身者ではダメ」という民主党を批判する。野党の反対について「日銀の独立を政治がもてあそんでいる」などと書く。援軍を得た福田や自民党はイイ気になって民主党を攻めている。自民党のご都合主義、大マスコミの朝令暮改には呆れてモノが言えない状況だ。経済学の重鎮、大阪産業大教授の本山美彦氏はこう言った。
「時の政権や財務省、自民党に影響される日銀がドイツ連邦銀行などに比べて、独立性が損なわれているのは明らかです。財務省出身者を排除することはエポックメーキングな出来事です。中央銀行は政府や財務省ではなく、国民の方を向いていなければなりません。民主党の対応を批判する大メディアはおかしいと思います」
自民党の揺さぶりやメディアの批判に民主党内は右往左往らしいが、しっかりしなければダメだ。
最終更新:4月14日10時0分
日刊ゲンダイ http://gendai.net/
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