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http://www.amakiblog.com/archives/2008/04/13/#000816
2008年04月13日
産経新聞を愛読する読者からの助言
毎日ブログを書くために、私は毎朝、駅前の売店で、あるいは近くのコンビニで、あるいは移動中の駅の構内で、大手新聞すべてを購入して目を通すことにしている。
それは、今の私にとっては色々な意味で負担であり、いずれ、このブログとともに、そのような生活は止めようと思っているが、おかげで各紙の主張や性格がはっきりと読み取れるようになった。
新聞の記事が、すべて完全に中立的でなければならないと言うつもりはない。一つの出来事に対し、その新聞の主張に沿って記事が書かれることは、ある意味で当然である。
読者もまたそれを求めている。私のように全ての新聞に目を通す人はむしろ例外で、自分の考えに合った新聞を購読すればいいと考えるのが一般的に違いない。
しかし、卑しくも大手メディアを自認する新聞であるのなら、つまり特殊な組織の広報機関紙や政府の御用新聞でないのならば、そこにはおのずとメディアとしての自制がなくてはならない。
私は、大手メディアの使命は、嘘を書かない事(あからさまな情報操作をしない事)と、反権力(権力の監視)である事の、二つであると思っている。
今日の産経新聞には、その二つについて考えさせられた。
私は産経新聞の愛読者の一人である。基本的なところで考え方に相違があるが、時として強い共感を覚える記事を見つけるからだ。考え方が異なる記事についてさえ、それを、反面教師として学ばせてもらっている。
だから、このブログを読んでいる産経新聞社の関係者におかれては、今日のブログは、そういう愛読者の一人の意見して読んでいただきたい。批判ではない。あくまでも購読者の一人としての感想である。
一つは12日づけで内閣府が発表した「社会意識に関する世論調査」の結果についての報道振りである。
紙面の大きさや掲載するページの違いはあるが、すべての新聞が、食の不安と物価上昇について、国民の多くが急速に悪化していると感じている事を見出しにして報じていた。
ところが産経新聞だけは、愛国心「強い」、過去最多57%、という見出しを掲げてこれを一面トップに掲載していた。
内閣府の発表した報告の本文がどういう書き方をしているか知らない。政府発表をそのまま書く必要も無い。しかし、これではあまりにも客観性に欠けるのではないか。
もう一つは社説である産経抄である。それが映画「靖国 YASUKUNI」の作者の偏向性を批判するのはいい。その映画に口を挟む国会議員をかばうのもいい。立場の違いである。
しかし次のような書き方で論説を締めくくるのだけはやめたほうがいい。
・・・この映画が上映中止の騒ぎを起こしたとき(にも)、さも政治家の圧力のせいであるかのような報道があった。今回も「圧力」が独り歩きしそうだった。根底にあるのは何でも権力者を「悪者」にしておけばすむという戦後文化のさもしさである・・・
そうではない。権力者はそれ自体が「悪者」なのである。その視点がなければジャーナリズムは成り立たない。
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