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2008年04月09日
語り継がれるイラク戦争(2)
イラク制圧に失敗したブッシュ大統領は、一方においてイラク攻撃に反対したロシアと中国を利してしまった。他方において対米従属に終始した日本の外交を弱体化させた。
ここではイラク戦争が日本の対ロシア外交に及ぼす影響について、二つの報道を引用して書いて見る。
毎日新聞が連載した「イラク後の世界」C(4月8日)で、大木俊治モスクワ支局長がこう書いている。
・・・戦争に参加しなかったロシアは結果的に「勝ち組」になった・・・原油価格の高騰を追い風に経済復興を果たし、エネルギー資源というあらたな武器を手に国際舞台に復活した・・・自信をつけたロシアはコソボ独立や米ミサイル防衛問題(東欧への配備)で一歩も引かず欧米を当惑させてきた。
プーチン大統領は6日、米ロの「和解」を演出したブッシュ大統領との最後の首脳会談でも、譲歩しなかった・・・
このプーチン大統領の対米強硬姿勢は、次の如き彼のイラク攻撃批判の発言に如実にあらわれている。
私はこの演説を知らなかった。大木支局長の記事が教えてくれた。昨年2月のミュンヘン安保会議で発言し、対米強硬路線を国際社会に強く印象づけたという。
「一方的かつ正当性のない行為は何一つ問題を解決しなかった。あらたな人類の悲劇を生み、緊張の火種に油を注いだだけだった」
ここまで強い対米批判を行うプーチン大統領のロシアと、対米従属一辺倒に終始し、語るべき言葉のない日本が、北方問題や平和条約締結問題でロシアとまともな交渉ができるはずはない。
7日日本とロシアとの次官級戦略対話が行われた。その後の記者会見で藪中三十二外務次官は、「アジア太平洋地域で協力を深める可能性を話し合った」と胸を張った。
本当か。協力を進める可能性とは具体的に何を指すというのか。
4月9日の朝日新聞「政策ウオッチー進む経済関係 見えぬ平和条約」の中で駒木明義記者が書いている。
「北方領土問題を置き去りに経済関係だけを進めることはできない、という従来の政府の立場はすっかり色あせて見える・・・緊張含みの米ロ関係が影を落とす可能性もある。対ロ交渉打開を日米同盟関係とどう両立させるか。日ロ関係を解くための連立方程式は複雑さを増している」
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語り継がれるイラク戦争(1)(天木直人のブログ)
http://www.asyura2.com/08/senkyo49/msg/116.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 4 月 09 日
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