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2008年04月04日
海上自衛隊のシンボルである「十六条旭日旗」
我々の知識は驚くほど限られている。知らないことが山ほどある。我々はそんな限られた知識で事の善悪を軽々に判断をしてはいないか。その上に、おかしいと漠然と思っていても、それを突き詰めて考えることなくやり過ごしてしまってはいないか。
それを思い知らされる記事を4日の新聞に見つけた。
4日の毎日新聞は「なぜ小麦の値段があがるの?」という質問に答えていた。国際価格が高騰しているなかで、小麦の輸入率が87%にもなってしまった日本は、まともに影響を受けざるをえないと。
それはわかる。しかしその記事のなかで、「輸入分のほぼ全量を政府が買い付け、それを製粉会社に販売しています。この売り渡し価格が今月から30%も上がったんです」というくだりがあった。
こんな事になっているとは知らなかった。なぜなのか。なぜ民間企業に自由に輸入させないのか。国が関与するほうが経費節約になるというのか。
小麦輸入はまだいい。私がかねてから疑問に思っていたのが、海上自衛隊が大日本帝国海軍の軍旗であった「十六条旭日旗」をそのまま自衛艦旗として使っていることである。日章から16条の旭光が出ているあの旗の事である。
この疑問に答えてくれたのが4日から産経新聞で連載が始まった、「野口裕之の安全保障読本」である。
それによれば、昭和29年(1954年)当時、防衛庁・自衛隊創設を前に旗章の全面見直しが検討された時、軍艦旗復活を望む保安警備隊の大勢と、軍艦旗復活を危惧する平和世論の反対のせめぎあいの中で、図案作成の依頼を受けた米内穂豊という画伯が、「・・・これ以上の図案は考えようがない。それで軍艦旗そのままの寸法で一枚書き上げた。お気に召さなければご辞退いたします。画家としての良心が許しませんので」と述べ、これが保安庁の庁議にかけられてそのまま裁可されたという。
その自衛艦旗を最終的に承認した吉田茂も、「世界中でこの旗を知らぬ国はない。どこの海にあっても日本の艦だと一目瞭然で誠に結構だ。海軍の良い伝統を受け継ぎ、海国日本の守りをしっかりやってもらいたい」と述べたという。
こんな事が行われていたとは知らなかった。
「君が代斉唱、日の丸掲揚」問題がことごとく議論される。生徒に斉唱させ、国旗掲揚に起立させることを反対する教師は、それがかつての軍国主義を連想させ、愛国心を強要するおそれがあるからだと反対する。護憲勢力がそれを支持する。
その危惧はわかる。ところが海上自衛隊が大帝国日本海軍の軍旗を引き継ぎ、いまの海上自衛官幹部が、自らを大日本帝国海軍の軍人の後継者であるという軍人精神を持って、活動しているいることについては、まったく不問にされている。
私には、このことのほうが、君が代、日の丸問題よりもはるかに深刻な問題ではないかと思えてならない。
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