★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK48 > 855.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 暫定税率恒久廃止なら08年度の消費0.2%程度押し上げも(ロイター、3.30)【廃止で混乱するのは役人と利権屋だけ】 投稿者 南青山 日時 2008 年 3 月 30 日 17:42:11)
全体的に賛同できる意見です。しかしもう少し踏み込むと、現在は非常に厳しいデフレの進んだ状態にあるため、消費者の価格弾力性が以前と比べて非常に高くなっています。それ故暫定税率を恒久的に廃止すると、消費は0,2%以上よりももっと押し上げる可能性が大きいのです。というのはこういった研究機関の数字は以前の日本が好調であった頃の数字を元に算出しているからです。現在は総中流社会といはれた頃と違い、低所得層が増え、総下流社会になってきています。このようなとき人々は、貯蓄より足りないもの不足しているものを、先ず買うという行動をとるからです。以前より消費が伸びる状況にあると言うことです。
それと、徴収された税金分と還元された税金分が同じであった場合、ですが。デフレでは同じ効果になりません。
デフレという所得線の角度が45度より下がっている場合、(縦線に資金量、横線に生産量)
徴収された税金を全部道路などの生産者側に使うとすると、無駄が全くなかったとしても、生産の増加の割に資金が少ししか伸びません。逆に還元された資金を消費者側に入れるとその資金量以上の生産量増加なされより経済が拡大することになります。
デフレでは同じ資金量なら断然消費者側に資金投入する方が得なのです。GDPも確実に上がります。短期だと名目が先に延びるため非常にデフレの解消に貢献した結果が現れるでしょう。
今までこのような研究機関が試算したものは、デフレという状況が全く飲み込めず考慮されていませんので、徴収された分と還元された分が同じ程度と試算していると思います。
しかしこの研究機関自身もかなり自信のない表現をしています。というのは昔の経済学ではこのような場合、貯蓄が存在すると仮定し、消費乗数の関係から乗数理論で生産者側に投下する方がより多く拡大するといっていたはずです。しかしそれを言わないで五分五分と言っているのですから、かなり今までの常識が通用しないかを身にしみているようです。
デフレでは実際に貯蓄がないため、乗数が働かないか、マイナス乗数になり、生産者側に使えば徴収された以下の拡大しか見込めません。
私が言いたいのはあらゆるところから各種試算がこれからもなされますが、そのほとんどはデフレの所得線を意識していないものですので、少なく見込まれると言うことです。実際は試算より効果が大きくなるでしょう。
資金を消費者側に増やした状態で、成長戦略を採ればこれは成功します。今までは消費者側を逼迫させながら成長させようとしたことから失敗してきたのです。デフレ解消の一歩はできました。後は低金利にさせないことが大事でしょう。
4月末の再値上げには混乱が起こると言うことで回避させる方法も一つですが、景気回復か、暫定率維持かの選択を迫るも手ではないでしょうか。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK48掲示板
フォローアップ: