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木々の枝が芽吹きの季節を控えて、なんとなくモヤモヤ、ムズムズしている。モヤモヤ、ムズムズは自然界だけではない。わたしの内側でも。それは、昨夏母を見送ってからずっと続いている感覚である。この国は長い間、「その家の女性」を福祉の含み資産とし、介護役に当ててきた。介護保険ができても、そしてそれを使いきったとしても、基本的人権を充分に満足させる介護を手にすることはなかなか容易ではない。 さらに介護保険は「改正」のたびに、たとえば要介護5(これが一番高い点数)の人が4に、4のひとが3に、1だったひとが一段さがって要支援に、というように削られている。その結果、ひとつ前の季節には受けることができたサービスが今季には受けられないという現実と混乱があちこちで起きている。 スローガンだけではどうにもならないことではあるが、介護はやはりもっと社会化しなければ、悲惨な悲劇が増えるだけだ。この国は、団塊の世代が「後期高齢者」(なんという言葉か)の日々を終了させるまで、高齢者のための施設など増やす気はないだろう。その後は、人口が減少するのだから。家にも病院にも施設にも充分なる居場所がない、という第2次高齢化時代が間もなくやってくるはずだ。というより、すでに始まっている。 経済的に恵まれたひとの場合は、どこかの高級な施設に入ることもできるだろうが、大方のわたしたちはそうはいかない。そしてどこでも、特別養護老人ホームは、100人、200人と入居を待っている人たちがいる。最近、確信犯としてどこでもわたしは書いているのだが、少子化の結果、統廃合されて空いてしまった校舎を特養に変えることはできないのか。「場」の問題だけではないが、二束三文で売却されているグリーンピアを象徴とした保養施設をホームに変えることはできないのか。所轄が一方は厚生労働省であり、学校の場合は文部科学省と違っているが、ひとのいのちであり、人生である。 「せんたく」という政策集団ができたが、権力の中枢にいたり狙うものたちのそれではなく、「わたしたちの政策集団のようなもの」を立ち上げることはできないか。介護はその中のテーマのひとつではあるが。モヤモヤ、ムズムズをまずは言葉にして、それから。 |
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