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http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008032602098379.html
2008年3月26日 朝刊
最高裁で再審が認められず、記者会見で悔しさを訴える袴田巌死刑囚の姉秀子さん=25日午後、静岡県庁で
再審を求める元プロボクサー袴田巌死刑囚(72)の特別抗告が最高裁に棄却されたことを受け、姉の秀子さん(75)と弁護団事務局長の小川秀世弁護士が25日、静岡市内で会見した。秀子さんは「ドスンと重いものを感じた。まだ第2次再審請求があるのだから頑張りたい」と目に涙を浮かべて語った。
秀子さんは4月3日、袴田死刑囚に面会するため東京拘置所を訪れる予定で、「『体に気を付けて1日でも長く生きるように』と伝えたい」と弟を気遣うように話した。
小川弁護士は「結論は非常に安易で、最高裁に提出した新証拠にほとんど触れないままだ。27年間続いた審理がこうした決定で終わってしまうのは、大変残念でならない」と最高裁の決定を批判した。
弁護団は「極めて不当な決定」とする声明を西嶋勝彦団長名で発表。「すみやかに第2次再審請求を申し立て、袴田さんの無罪を勝ち取る」と決意を示した。
◆長期間拘置で精神面不安定 袴田死刑囚
袴田巌死刑囚は今月10日、東京拘置所で72歳を迎えた。長期間の拘置で1990年代以降、精神的に不安定になり、面会を拒むことが増えている。糖尿病の疑いもあり、食物の差し入れを制限されている。
姉の秀子さんによると、袴田死刑囚は昨年12月11日に支援者と面会して以降、誰の面会にも応じていない。
秀子さんが最後に面会したのは昨年11月27日。日常生活が話題の中心で「もうじき帰れるよ」と声を掛けると「うん。ありがとう」と答えた。顔色は良かった。
最高裁の決定文は東京拘置所に郵送されているとみられるが、東京高裁の決定文も受け取らなかったといい、秀子さんは「今回も受け取らないでしょう」と想像する。以前、「再審は終わった。おれは勝った」と、現実と違うことを話すこともあり「巌には事件は理解できないと思う」と話した。
◆無罪“告白” 元裁判官「過ちただせず」
「がっかりした。私が意に反して有罪判決を書いてしまったときのように、最高裁も裁判の過ちをただせなかったのだろうか」。1審の死刑判決にかかわった元裁判官の熊本典道さん(70)は力なくつぶやいた。
昨年2月、熊本さんの「告白」で、再審請求に一気に注目が集まった。「私は無罪を確信したが、裁判長と右陪席が有罪と判断して1対2で死刑判決になった」と評議の内容まで明かしたからだ。熊本さんは袴田死刑囚の姉秀子さんに謝罪。最高裁に再審開始を求める上申書も出した。
評議の秘密を明かしてはならないとの裁判官の職業倫理を破ったことなどに批判が噴出した。それでも熊本さんは最高裁決定を受けて訴えた。「疑わしきは被告人の利益に、という刑事裁判の原則に照らして無罪にするべきだった。自分の書いた死刑判決によって、刑が執行されてはならないと、強く思う」と。
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「袴田事件」弁護士と元担当裁判官が「冤罪」の背景明かす(JANJAN)
http://www.asyura2.com/08/senkyo48/msg/305.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 3 月 10 日
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