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(回答先: 安倍前首相を今でも支持する国民がいるというのか(天木直人のブログ) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 3 月 22 日 23:50:37)
2050年までに温室効果ガスの排出を半減を目指すというのか「クールアース50」の要点です。
しかし、石油資源に関しては、新しい油田発見や技術改良が無いまま2000年の生産レベルを続ければ、今世紀前半で地球上の石油は無くなると推測されていて、現実には40後には石油が枯渇するという前提で、政府(経済産業省)がエネルギー政策を構築しているので、安倍晋三が掲げた「クールアース構想」などは、何の削減努力をしなくとも、目標が達成できる「デタラメ」だということを、何故誰一人として指摘しないのですか?
なお、天然ガスの可採年数は約60年であり、今後採鉱が盛んになることで、確認可採埋蔵量の増加が期待されていますが、あくまでも仮定に過ぎませんし、石炭の埋蔵量は膨大ですが、石炭の液化技術が確立しなければ、石油の代替燃料には成り得ません。
そして、全てのエネルギーを原子力=電力で賄おうとして計画しても、石油がなければ原子力発電所を稼働させることはできません。
当然、自然エネルギーがどんなに普及しようとも、石油代替エネルギーにはなりませんし、石油が枯渇すれば作れなくなります。
温暖化対策のために自然エネルギーの利用拡大に積極的な社民党・共産党・民主党の国会議員や各政党を支持している皆さんは、何故この矛盾点を指摘しないのですか?
この問題について、中部大学の武田邦彦教授は「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」の中で、次のように指摘されています。
(以下転載)
たとえば、EU15カ国と言われる古いEU体制の範囲であれば、1990年を基準として2000年の排出量の削減比はわずかマイナス2.3%である。
しかし、それに新しいEU7カ国を加えると、削減比はマイナス7.7%にも達する。
その中で最も二酸化炭素排出量が多かったポーランドは実にマイナス29.4%、つまり30%に近い削減率になっている。
だからたとえば、1990年を基準にして、世界全体の二酸化炭素排出量を現状に比べ2050年までに半減することを全世界の共通の目標にする「美しい星50(Cool Earth50)」が実施されると、ポーランドのような国の競争力は抜群になり、他の国の発展を抑えて、栄えることになるだろう。
ヨーロッパとアメリカが当面、発展を阻害しなければならないと考えるターゲットは、中国とインドであり、日本は味方につけながら牽制しておかなければならない。
こうした手を打つことは国内産業の育成より易しい方法であり、世界の中で優位性と主導性を握り続ける格好の戦略だ。
仮に安倍首相が提案し、世界全体の二酸化炭素排出量半減を掲げた「美しい星50」が実現したとする。
そして、1990年が基準になると、各国の事情に配慮するとされてはいるものの、それは紛れもなく、かつてヨーロッパによって支配され、発展を遅らせれた国を、もう一度「地球環境のため」という美名のもとに圧迫する手段と化すだろう。
(転載終わり)
地球温暖化対策のために何らかの立法措置が必要だと考えている全ての国会議員は、その立法作業を行う前に、「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」を熟読し、さらに武田邦彦教授の話を直接聞くべきです。
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