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朝青龍に28連敗中(というより琴光喜は本場所で一度も勝ったことがない)の大関琴光喜が、大関の意地で勝った。これで両横綱は五分となった。最終盤はどうなるのか。大相撲ファンとしてはたまらない。ところで自民党・公明党は愚にも付かぬ“修正案”を昨日野党各党に提示し、修正協議を申し入れた。野党各党が“修正案”を評価して、修正協議に応じる気配はない。 野党各党が修正協議に応じようとしないことを捉えて、「福田首相は21日夜、『話し合いもしないでいきなりそういうことを言われるのは国会人らしくない』と記者団に語り、協議入り自体を拒む姿勢を批判した」とasahi.comには書いてある。道路特定財源の暫定税率をどうするかが焦眉の問題なのに、暫定税率の“ざ”の字もない修正案を示されたのでは、野党各党が無視するのは当然のことであろう。相撲でいえば、「間の抜けた“猫騙し”」のようなものである。そんな手に乗るほど、“国会人”は馬鹿ではないだろう(笑)。 自公両党は、衆参議長に新たな斡旋(あっせん)を求めるという。衆参議長が“国会人”ならば、自公両党にもっと“まともな案”を考えなさいというであろう。そうでなければ斡旋もなにもできないであろう。福田首相は暫定税率を「廃止すれば2兆6000億円ものお金が予算から消えてしまう。国民生活に大きな影響を与えかねないことを私たちはしたくない」といったという(同記事)。本当にこの人はどうかしている。“2兆6000億円ものお金”を無理やり取られる国民の苦労が分かっていないのである。特に都市部の人々の3倍以上も取られている地方の人々の苦境がまったく分っていないのである。嗚呼(ああ)・・・・! 知事や首長が暫定税率は絶対に維持してもらわなければ困るという。すでに予算を組んでいるからだという。予算は確実に見込まれる税収を基にして組むものである。よく“入るを計って、出るを制する”というではないか。国民はそのような慎ましい生活をしている。そうしなければ、最後はサラ金のお世話にならなければならなくなる。多重債務者になってしまう。この基本が分かっていないから、国も地方自治体も借金ですでに首が回らなくなっているのではないか。道路を作ることを少し控えても混乱など少しも生じない。すべて“為にする議論”である。 これから数十日間、自公“合体”政権と野党各党の“がっぷり寄つ”の戦いが続く。この勝負は、白鵬と朝青龍の優勝争いよりずっと面白い。野党が勝てば、ぶ厚い懸賞金を手にするのは国民である。何が起こるか、最後の最後まで油断できない。国民にとっても正念場なのである。永田町徒然草は最後の最後まで“暫定税率一本槍”でいく。笑いたい者は、笑わば笑え。汝(な)は今後毎年2兆6000億円を気前良く国民に与えるほど金持ちだとでもいうのか。そんな御仁がいたらお目にかかりたいものだ。 それでは、また。 |
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