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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2008031502095509.html から転載。
【社説】
新銀行東京 石原知事は責任認めよ
2008年3月15日
新銀行東京の杜撰(ずさん)な経営実態が次々と明らかになっている。石原慎太郎都知事は旧経営陣ばかりを追及し、追加出資要請を繰り返している。トップとしての責任を認め、清算の道も探るべきだ。
多額の累積損失がある新銀行東京に四百億円を追加出資し、どう立て直すのか。これまでの都議会の議論では分からないままだ。十四日の都議会後、石原知事は「不毛だった」と報道陣に言ったが、都民の不信は募るばかりだ。
不毛にしている原因は石原知事にもある。石原知事や都は一千億円を超える累積損失の責任について旧経営陣を厳しく追及しているが、都側の責任には触れずじまいだ。
新銀行は都が一千億円を出資して設立された。約84%の株式を保有する最大株主だ。銀行の業務は執行役が行うが、取締役会が経営を監督する。その取締役は知事と旧知の経営者や都OBらだ。株主、監督者の二重の立場から都には責任がある。
石原知事は新銀行設立を二期目の目玉公約に掲げ、三期目の知事選では「立て直す」と宣言していた。都議会では「発案者としてもろもろの責任を感じている」と述べた。
ところが「トップダウンによる決定の責任も入っているのか」という質問には「私一人が発想して行政が動くわけではない」と釈明した。
旧経営陣の責任追及は当然だが、都政トップの石原知事の責任も劣らず大きい。言い逃れめいた答弁をせず、失政を素直に認めるべきだ。そこから始めないと議論が進まない。
一方、都議会も手ぬるい。とりわけ、与党は及び腰だ。自民党には経営責任の追及や追加出資の是非を議論しようという姿勢がうかがえず、公明党はあまり触れたがらない。
民主党の対応も不十分だ。経営責任をただすには元代表執行役を参考人として招致すべきなのだが、反対する与党側と折れ合っている。
八年ほど前、都議が東京信用保証協会などに口利きし、見返りに謝礼を受け取っていたという制度融資に関係した事件があった。今回、放漫融資が問題の一つだ。都議側に厳しく追及できない理由が何かあるのかと勘繰ってしまう。このままでは議会はチェック機能が果たせない。
内部調査報告書の全文公開や元代表執行役の招致は追加出資の是非を議論するうえで不可欠な作業だ。都議会は会期を延長してでも、徹底的に新銀行問題を議論すべきだ。
店舗やシステムなどに過大投資し、コストが経常収益の五倍という実態も判明している。金融庁は早急に検査に入るべきでないか。
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【関連記事】
新銀行東京/旧経営陣招致を否決/自・民・公 報告書提出も拒む/都議会特別委
(2008年3月14日(金)「しんぶん赤旗」)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-03-14/2008031401_02_0.html
【都議会・関連映像】
3/12 新銀行東京 改ざん疑惑 大山都議が石原知事の責任追及
http://jp.youtube.com/watch?v=C0dpsG5esdo
3/11 新銀行東京 破たんは石原知事の責任 吉田都議が追及
http://jp.youtube.com/watch?v=mYPcBh5jqn4
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