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(日銀取材の備忘録)
本日、国会で武藤副総裁、白川元理事、伊藤東大教授ら日銀正副総裁の所信表明&与野党からの質疑応答があった。そして結果は。人事の鍵を握る民主党は武藤氏に加えて伊藤教授までもが拒否でありました。福田首相も言っていたが、まさに「理由が分からない」。
まあ、総裁空席でも事務方優秀なので、インタバンクの混乱ぐらいは難なくさばけるし、現実問題としては金融政策は当面は現状維持でいくしかないだろう。でも、国際金融資本市場はやばい。今日は小康状態だったが、「FRBはエージェンシー債の買い切りやるんじゃないのか」とのうわさが出ており、それだけ米クレジットマーケットは壊れていることを示唆する。と思ったら、案の定、ECBはまた緊急オペ打っているし。ちなみに、先週末のマーケットのぶっ壊れた状態はこちらの方のエントリー「終わりの始まり」が詳しいので、ご参照ください。各種クレジット物が相互にメルトダウンに陥る臨界ゾーンに突入したかもしれない。
でですね、各国は少なくとも危機管理モードにあるので、日本の中央銀行の責任者は決めといたほうがいい。武藤氏に反対するのもいいが、だったらもっとふさわしい人を推薦するとか、財金分離とか意味不明の寝言じゃなくて、もっとましな理由を述べてもらわないと困る。
でも、伊藤氏にはなぜ反対なんですか。情報がないので、推測するしかないが、@インフレターゲット論者だからA日銀を支配する財務省にいたことがあるから−ですかね。良く分からないな。
民主党の金融政策論を探ろうと思ってネット検索したら、金子洋一さんという方の「エコノミスト・ブログ」を見つけた。リフレ派なので私と立場は異にするが、「同意拒否の根拠がただ単に『出身省庁だから』、『天下り人事だから』ということではまったく意味がありません。政府提案の日銀総裁・副総裁候補3名に反対するためにはまず理想とする金融政策のあり方を示すことが重要です」というのは正論である。ただ、民主党はリフレ派の伊藤教授を拒否したので、金子さん、自民党に鞍替えした方がいいのではなかろうか。山本幸三先生への師事を勧めたい。
財金分離論に関して岡田克也議員のブログを見たが、「財政と金融の分離、財金分離というのは民主党にとって基本的な政策である。したがって、財政の事務当局のトップを務めた人が金融政策のトップを務めるということについて、私自身は違和感がある、ということです。この私自身の基本的スタンスは、何ら変わっていません」とあった。もしかして、「違和感」、つまり感覚論に過ぎない反対なんですか? そうじゃなくて、東大法学部卒として財務省・日銀の同期の方々から何か具体的な財務省による日銀支配の弊害を聞いているなら、教えてくれませんか。「違和感」だけで反対はちょっと勘弁です。
民主党が野合状態の党内をまとめるために与党案拒否の強硬姿勢を取っているなら、今回の日銀総裁人事の紛糾は実につまらない話である、という印象を持った。
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