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2008年03月10日 更新
シー・シェパードを「撃沈せよ」中川元政調会長が“過激”発言
自民党の中川昭一元政調会長(54)は9日、フジテレビ「報道2001」で日本の調査捕鯨船に薬品入りの瓶を投げるなどした米環境保護団体シー・シェパードについて「撃沈して(捕鯨船を)助けるべき」と発言した。農相時代に捕鯨問題に取り組んだ中川氏は「海賊行為には武器で威嚇を」などとヒートアップ。“過激”な言葉の連発となったが、「国民受けを狙った発言」とみる識者もいる。
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大臣なら、更迭問題に発展しかねない“過激”発言に、スタジオの空気が凍り付いた。
「問われる日本の主権 捕鯨船“攻撃”に打つ手は」と題した討論に出演した中川氏。南極海を航行中の調査捕鯨船団の母船が、シー・シェパードの抗議船から悪臭を放つ薬品入りの瓶などを投げ込まれたことについて「向こうはやられないという前提で、好き勝手やっている。まさしく海賊行為だ」と切り出した。
さらに「日本人も負傷している。海上保安官も乗っていたのなら、警告弾だけでなく、“武力行使”をすべき」などとヒートアップ。司会の黒岩祐治キャスター(53)が冗談交じりに「撃沈も…」と質問すると「もちろん。正当防衛として武器を使い、威嚇なりして助けるべきだ」と主張した。
南極海で調査捕鯨船団の母船「日新丸」に薬品入りの瓶を投げつけるシー・シェパードの抗議船の乗組員ら=7日(ロイター)
一瞬絶句した黒岩キャスターの「撃沈ですか」との確認にも「もちろん」を繰り返し、大きくうなずく中川氏。同席した民主党の前原誠司党副代表(45)も「国際的に認められる範囲内で対応しなければならない」と切り返すのが精いっぱいだった。
中川氏の発言について政治評論家の三宅久之氏(78)は「大臣の立場では絶対にできない過激なもの」と指摘する。
福田政権と一定の距離を置き、ポスト福田の呼び声が高い麻生太郎前幹事長(67)らと連携する中川氏は昨年、保守色の強い国会議員らで作る勉強会「真・保守政策研究会」を発足させ、会長に就任した。
三宅氏は、会長就任など一連の中川氏の動きなども考慮し、「身軽な立場を利用して外交に弱腰な福田政権を批判し、党内の保守勢力を結集する動きにでたのでは」。
一方、政治アナリストの伊藤惇夫氏(59)は「国民感情を代弁するかのようなコメント」と指摘。今回の発言を「国家主権という言葉に敏感に反応する中川氏の本心もある」とした上で、「ポスト福田に向け、国民を味方につけるべく、受け狙いに走った可能性もある」と分析した。
■シー・シェパード
海の環境保護のための警備をうたう非営利環境団体として1977年に設立。拠点は米ワシントン。捕鯨抗議の目的で、ノルウェーの捕鯨船を妨害してきたが、2005年ごろから日本船にも行うようになった。今月3日、南極海で調査捕鯨船「日新丸」に対して、異臭を放つ化学物質「酪酸」入りの瓶を100個以上投げつけ、乗組員3人に軽傷を負わすなど、今年に入り日本の調査捕鯨船に計4度の妨害を行っている。シー・シェパードは公式サイトで「人を傷つけない化学兵器を使った戦いで、違法捕鯨に抗議する」とする声明を出している。
★IWCは危険な行動非難
捕鯨推進派、反対派の相互の信頼回復を探るため、ロンドンで開かれていた国際捕鯨委員会(IWC)の「将来に関する中間会合」は8日、シー・シェパードを非難する声明を出した。
声明は「人命と財産に危険を及ぼす、すべての活動は受け入れられない」と強調。危険な行動を中止するよう求めている。水産庁関係者によると、日本が会合初日の6日に議題とするよう要請、案文を起草して各国の合意を得た。
IWCは過去に危険行為があった際も、同様の声明を出しているが、個別の団体を名指ししたものは初めてだという。
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