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http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/6905896.html より、一部加筆して転載。
「らくちんランプ」の管理人スパイラルドラゴンです。今日は、2008年3月9日です。文中に貼り付けてある各図は、クリックすると拡大します。
政府が設置した「地球温暖化問題に関する懇談会」の、資料一覧と、基礎資料集に全て目を通した所、肝心要の資料が抜けていることに気が付きました。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tikyuu/kaisai/dai01/01sankou.html
それは、地球温暖化の原因を科学的に説明している資料です。
文頭と左に貼り付けた2枚が、「基礎資料集」の、「温暖化に関する科学的知見」です。(注:図はリンク元URLで確認してください)
この2ページの中で「IPCC第4次報告書」の概要の一部が記述されていますが、どちらにも地球温暖化のメカニズムに関する記述がありません。
どちらの資料にも、単に、近年は大気中の温室効果ガス濃度が増加し続けていて、将来的にも温室効果ガスの排出量が増加し続けることと、将来の温室効果ガス排出量にキャップを嵌めて、減少させねばならない、と記述されているだけです。
何と、最も肝心な、温室効果ガスの排出量を削減しなければならない根拠となっている「科学的な説明」が欠落しているのです。
地球温暖化の原因とされている、人為排出の温室効果ガスを、これからどのように削減するかを議論する場で、科学的な説明が無い、幼稚な作文を基礎資料として、温室効果ガス削減計画を立案するのであれば、その議論で出された結論は、何の科学的な根拠がない結論になってしまいます。
国民を代表する立場で議論する委員達に、こんな幼稚な作文を元に議論をさせて、化石燃料の消費量が売上高に正比例する国内企業に対し、温暖化の恐怖を煽って化石燃料の消費を抑制させ、さらには環境税を新設までも企んでいるのが、環境省の官僚達の正体なのです。
「地球温暖化問題に関する懇談会」の「資料一覧」を準備された方は、地球大気の平均気温が上昇する科学的な説明文が、基礎資料に入っていたら、何か不都合でも生じると懸念されたのでしょうか?
左の図は、環境省のHPに掲載されている、温室効果ガスの層が、地表面からの赤外線を吸収し、地表面へと再放射するから、地球が温暖化するのだというパンフレット「STOP THE 温暖化 2005」の、「温暖化のメカニズムと原因」の説明図です。
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/stop2005/index.html
(注:こちらの図も、リンク元URLで確認してください)
懇談会の資料を用意した人は、なぜこの説明図を基礎資料に加えなかったのでしょうか?
「温暖化のメカニズムと原因」の説明図が、基礎資料に入っていた場合、資料を見た委員の中から、
「提供された資料の説明によると、地球からの熱の放射を温室効果ガスが吸収と再放射することになっているが、この現象を科学的に検証した実験データを提出して欲しい」とか、
「この図には、上空に温室効果ガスの層が描かれていますが、温室効果ガスの層が存在している高度は、地上何メーターなのですか?」とか、
「日中でも冷たい上空の温室効果ガス層や雲が、地表からの熱を反射し、地表の温かい空気層を加熱していることを証明する観測データを提出して欲しい」とかの質問・要求が出された時に、議論が行き詰まる恐れでもあるのでしょうか?
この懇談会を仕切っている、内閣官房副長官補室の担当者が誰なのかは知りませんが、懇談会の議論を深めるためにも、今からでも遅くはありませんので、「温暖化のメカニズムと原因」の説明図を、懇談会の基礎資料として追加されることを進言しておきます。
委員が事務局に対して、基礎資料に不備があるとして、「温暖化のメカニズムと原因」の説明図を要求したり、委員自らがが懇談会の場に
「温暖化のメカニズムと原因」の説明図を持ち込むこんで、議論を進めることも可能ですが。
他方、IPCC第4次報告書の政策決定者向け要約の中にも、温暖化メカニズムについての科学的な記述は、一箇所もありません。
http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th/interim-j.pdf
第4次報告書の要約の中にある、温暖化の原因についての記述らしい部分は、「2.変化の原因」の中の、以下の記述です。
(以下転載)
温室効果ガスの増加は地面を暖める傾向があるが、エーロゾルの増加の正味の効果は地面を冷却させる傾向がある。
産業革命以前20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高い。
過去50 年にわたって、南極大陸を除く各大陸において大陸平均すると、人為起源の顕著な温暖化が起こった可能性が高い。
(転載終わり)
これが、過去100年で世界の平均気温が0.74℃上昇した原因が、人為的な温室効果ガス排出増であることを、世界中の数千人の科学者達が認めてたという報告書の説明文です。
「可能性が高い」などという文学的な文言で締めくくられている報告書を元にして、人為的な温室効果ガス排出増によって、将来地球温暖化がさらに進行してしまうので、日々の生活の中で、節電や化石燃料消費の抑制に努めましょうと、周囲の人々に積極的に呼びかけている環響活動家が、世界中に存在していますが、私はその人々のことを、気が付かないうちに為政者達に洗脳されてしまい、善意で活動している一般大衆か、もしくは一儲けを企んでいる悪質な詐欺師だと見なしています。
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